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アバルト500は595へ!その魅力を解説!

アバルト595シリーズはフィアット500をベースに、チューニングを行ったコンプリートカーになります。

アバルトはフィアットやアルファロメオなどFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)の中でも最もスポーティーなイメージを持ち、ホットなモデルをリリースするブランドです。

これまでにもフィアット500をベースにライトチューンしたアバルト500だけでなく、フェラーリとのコラボモデルのアバルト695トリブートフェラーリなどが話題になっています。

ミニマムなボディに過剰ともいえるパワーを与えるのがアバルト流です。

可愛らしいイメージのフィアット500に、サソリの毒をプラスしたアバルト595シリーズの魅力を徹底解説します。

アバルト595の個性と走り

アバルトは1949年にレースへの参戦やフィアット車のチューニングを行う会社として設立され、NUOVA 500(2代目フィアット500)などのコンペティショナルなチューニングとサソリのエンブレムで有名になっています。

1971年にはフィアットに買収され、その後紆余曲折がありましたが、2007年からはフィアット500やプントのコンプリートモデルを販売するメーカーブランドです。

アバルト595は、これまで販売されていたアバルト500のリネームモデルになります。

全長3,660mm×全幅1,625mm×全高1,505mm、エアロパーツが装着されるため全長はフィアット500から115mm伸びていますが、全幅や2,300mmのホイールベースは変更ありません。

ハイパフォーマンスを主張するように、フロントのエアインテークは大きく口を開け、メッシュグリルには「ABARTH」の文字がうっすらと浮き上がって見えます。

リアバンパーはエアアウトレットが大きく張り出し、ルーフに装着されたスポイラーは大型です。

ディフューザーの両端には、クローム仕上げのエキゾーストパイプが顔を出します。

フィアット500の丸いヘッドライトは変更ありませんが、バンパー形状やサイドスカートなどでボディの安定感が増し、精悍なイメージになっています。

足元は8スポークの16インチアルミホイールで、タイヤサイズは195/45R16です。

フロントバンパー中央、ステアリングホイールやリアハッチには、アバルトの象徴でもあるサソリのエンブレムが装着されます。

インテリアは前席がヘッドレスト一体型のスポーツシートに変更され、スポーツペダル、アルミキックプレートや本革シフトノブなどスポーツ心をくすぐるパーツが満載です。

メーターが単眼式なのはオリジナルと変わりませんが、メーター横にはターボのブースト計が配置されます。

パワーユニットは、アバルトでチューニングされた1.4リッター直列4気筒DOHCターボです。

標準でもフィアット500ツインエア(85ps)60ps増しで車重は1.1トンのため、パワーウェイトレシオは7.1kg/ps、大型のギャレット製ターボを装着するツーリズモでは、さらに20psが上乗せされパワーウェイトレシオは6.3kg/psにもなります。

ダッシュパネルのSPORTスイッチを押せば、アクセルレスポンスやパワーステアリング設定がより俊敏になりトルクも1~2kgmほどアップし、よりスポーティーな走行が可能になります。

グレード エンジン スペック ミッション 価格
アバルト595 1.4リッター

直列4気筒 DOHC 16バルブ

インタークーラー付きターボ

145ps/5,500rpm

18.4kgm/2,000rpm

5速マニュアル \2,937,600
ATモード付 5速シーケンシャル \3,099,600
アバルト595 ツーリズモ 165ps/5,500rpm

21.4kgm/2,000rpm

ATモード付 5速シーケンシャル \3,466,800
アバルト595C ツーリズモ \3,769,200

標準グレードではATモード付の5速シングルクラッチ式ロボタイズドMTと、3ペダルの5速マニュアルが選択可能です。

ロボタイズドMTではダッシュボード上にはボタンが配されるだけでシフトセレクターは無く、マニュアルモードではパドルシフトで変速を行います。

変速にクセのあるミッションですが、アバルトを選ぶオーナーのテクニックなら問題ないでしょう。

小さな車体にあり余るパワーを得たアバルト595は、スポーツカーばりのパワーウェイトレシオで怒涛の加速力を誇ります。

車内に響くエンジン音も懐かしいチューニングカーを思い起こさせ、ムードは最高です。

装備面ではマニュアルエアコン、FM/AM付きオーディオプレイヤー、リアパーキングセンサーやキーレスエントリーも装備されます。

全車にTTC(トルク トランスファー コントロール)と呼ばれる電子制御式のディファレンシャルロックが装着されますが、ハイパワーFFのためアンダーステア傾向からは逃れられません。

コーナリングをハイスピードで駆け抜けるには、ブレーキを駆使したテクニックを要求されます。

上級グレードのツーリズモはエンジンがパワーアップする他、フロントとリアのブレーキディスクはドリルドディスクとハイパフォーマンスブレーキパッドでストッピングパワーも強化され、ブレーキキャリパーはブラック塗装です。

足回りにもKONIFSDショックアブソーバー、ハイパフォーマンスコイルスプリングやツーリズモ専用17インチアルミホイール+205/40R17タイヤなどが装備されます。

乗り心地は当然固めですが、ハードなコーナリングではそれなりにロールするセッティングです。

乗りやすく安楽なクルマではありませんが、ドライビングを愉しむには最高のクルマです。

アバルト595コンペティツィオーネは何が違うのか?

アバルトの実力はまだまだといわんばかりに、さらにパワーアップしたのがアバルト595コンペティツィオーネです。

パワーユニットはツーリズモと同じ1.4L4ターボながらも180ps/5,500rpm23.5kgm/2,000rpmで、パワーウェイトレシオは5.8kg/psにもなります。

BMC製のハイパフォーマンスエアクリーナーと、専用の「Record Monza」エキゾーストシステムが装着され、リアエンドは左右2本出しです。

フロントブレーキには4ポッドのブレンボ製となり、キャリパーはレッドに塗装されます。

足回りやタイヤサイズはツーリズモと変更ありませんが、17インチアルミホイールはコンペティツィオーネ専用の10スポークです。

エクステリアも変更はありませんが、ボディサイドにはABARTHのサイドストライプが入り、フロントリップスポイラー、フロント/リアエンブレム、ドアハンドルはガンメタリック仕上げになります。

シートはカーボンシェルのサベルト製ヘッドレスト一体型スポーツシートとなり、シート表皮はレザーとアルカンターラのコンビネーションです。

リッターあたり128psにもなるチューニングを施された動力性能は、当然ながらツーリズモの一段上で、腕のあるドライバーなら大排気量のパフォーマンスカーを追いかけまわせます。

またコンペティツィオーネの発するエキゾーストノートは官能的で、この音だけでも欲しくなるほどです。

価格は5速マニュアルが\3,650,400、ATモード付5速シーケンシャルミッションは\3,812,40となります。

アバルト695ビポストは走りにこだわっている!

アバルト創立50周年を記念して作られた最強、最速のモデルがアバルト695ビポストです。

アバルトのレース部門が販売する「アバルト 695 アセットコルセ」の公道版の位置づけで、1.4リッターエンジンから190ps/5750rpm23.4kgm/2000rpmを絞り出します。

チタン仕上げのエンドパイプフィニッシャーを装備した、アクラボビッチ製エキゾーストシステムやBMC製カーボンエアクリーナーボックスを装備、インタクーラーはレーシングスペックです。

足回りは車高調整機能付減衰力可変ショックアブソーバーでOZ RACING 軽量18インチアロイホイール(215/35R18)、フロントのブレンボ製ブレーキは438mmピストンとなり、ディスクも大径化されています。

リアシート、エアコンは装備されず車重は1,060kgになり、0-100km加速は5.9秒のモンスターです。

標準モデル\5994000はマニュアルの5速ミッション、レース用のオプションパーツをすべて組み込んだフルスペック仕様\8,456,400ラリーカーなどに使われるノンシンクロのドグリング5速ミッションになります。

アバルト695ピボストは、まさに公道を走行できるレーシングカーです。

まとめ

アバルト595シリーズのチューニング手法は古典的で、最新の電子デバイスによる制御で、誰にでも早く走れるように作られたモデルではありません。

アクセル、ブレーキ、ステアリングを操作することで発生するクルマの挙動を、ドライバーがすべてコントロールする必要があります。

こうして書くと危険なクルマの様に思えますが、アバルト595シリーズは操作に対する反応が素直で敏感なので、ドライビングが楽しくなるクルマです。

価格面でみれば、他に安全に早く走れる車は沢山ありますが、アバルト595の魅力に変わるモデルはありません。

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