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動物を撥ねた場合の法的責任は?自動車保険は使えるの?

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自動車を運転していると時折、自動車の前を横切る動物がいます。

野生動物や屋外飼育の猫、脱走した犬まで様々です。

もしこれらの動物を自動車で撥ねた場合、法的責任は問われるのか?また自動車保険を利用できるのか?

上記の疑問点を解消するため下記より、詳しく解説していきます。

動物を撥ねた場合、法的にどうなるの?

動物の法律上の扱い

動物は人間と異なり法律上では動産として判断されます。

これは民法第85条、民法第86条2項によって証明されているのです。

つまり自動車で動物を撥ねた場合、人間と同じ法律は適用されず動産が損害、または破壊された場合の法律が適用されます。

法的にどうなるの?

もし飼い主のいる動物を撥ねると刑法第261条の器物破壊罪、または民法第709条及び710条の不法行為による損害賠償責任が発生する可能性があります。

飼い主がいる動物を撥ねると動物の状況によって下記のように判断が分かれます。

動物が生きている場合

動物が生きている場合、動物の治療のためかかった治療費・入院費などの費用を加害者が飼い主へ支払う可能性があります。

動物が亡くなった場合

動物が亡くなった場合、撥ねた動物の市場価値分の賠償金を加害者が支払う可能性があります。

血統書付の高価な動物を撥ねると多額の賠償金を請求され、雑種など市場価値が低い場合は微々たる金額を賠償して終了です。

残念ながら人間を撥ねた時と異なり動物の飼い主が加害者へ精神的慰謝料を請求しても法律上、物として判断されるため難しいでしょう。

慰謝料が取れても雀の涙ほどが殆どです。

ただし飼い主のいる動物を撥ねた際、加害者の運転が道路交通法に問題なく明らかに撥ねた動物側に責任がある場合、賠償金の減額または支払う必要がなくなります。

野生動物を撥ねた場合は罪になるの?

野生動物を撥ねた場合は飼い主がいない、つまり物の所有者がいないため器物損壊罪や不法行為による損害賠償責任は発生しません。

動物を撥ねても免許証の点数が減点される・違反金を徴収されることはありませんが、法的に罰せられることもあるため運転には注意しましょう。

動物を撥ねてしまった!どうやって対処すれば良い?

動物が生きている場合の対処法

動物が生きている場合はすぐに最寄りの動物病院、または動物保護施設に行きましょう。

もし動物が暴れる、動物が大型のため車やバイクで連れていけない時は連絡だけでも大丈夫です。

動物病院・動物保護施設の担当者より応急処置や興奮状態の対処法を詳細に教えていただけますし、時には担当者が専用の車で事故現場まで来ます。

ちなみに治療費や入院費は動物病院・動物保護施設へ持ち込んだ方・連絡した方が全額負担です。

動物が死んでしまった場合の対処法

動物が死亡した場合、そのままにせず道路脇に寄せて動物の死体による二次被害を防ぎましょう。

そして事故現場が一般道でしたら警察・最寄りの保健所、国道及び県道は市役所・土木事務所、高速道路はNEXCOに連絡します。

連絡後、担当者が事故現場に行き動物の死体を回収してくれます。

飼い主が居る場合の対処法

もし撥ねた動物に飼い主が居る場合、すぐに飼い主へ連絡しましょう。

現在では首輪や迷子札に連絡先が記載されているため、それをもとに連絡し事故の状況を話しましょう。

飼い主が居る場合、動物が生きているなら治療費や入院費などの費用、死亡した場合は市場価値分の賠償金を支払う可能性が出てきます。

ただし加害者が道路交通法に遵守した上で走行し回避が難しい、または回避すると二次被害が出るため撥ねてしまった場合は賠償金を減額、または飼い主の管理不十分として支払う必要がなくなります。

自動車保険は使えるの?

車が傷ついてしまったら?

小型の動物の場合はダメージも少ないため、保険を利用しないことも少なくありません。

しかし、イノシシやシカなど、大型の野生動物は引いてしまった場合車によっては、大きなダメージを受けてしまうことがあります。

先にもふれましたが動物は法律上物として扱われるため、車が傷ついた場合は物損として保険料を請求することができます。

ただし利用時は等級がもれなく下がりますので、治療費や修理費の額によっては使わないほうがお得になることも。

特に保険料を安くするために限定型の車両保険を利用している方は注意が必要です。

搭乗者が怪我をしてしまったら?

もし野生動物を撥ねた衝撃で搭乗者が怪我をした場合、人身傷害保険・搭乗者傷害保険が適用できます。

ですが飼い主がいる動物を撥ねたことによって搭乗者が怪我をしたら話は変わります。

運転手に過失が無い場合、飼い主がいる動物を撥ねたことで搭乗者が怪我をしたら、飼い主を管理不十分として賠償責任を問うことになります。

この時ドライブレコーダーで撮影していれ強力な証拠として賠償請求を有利に進めることができるでしょう。

まとめ

こちらが安全運転をしていても、動物はあなたのことなど関係なく自動車の前に出てくる時があります。

動物との接触事故を未然に防ぐことは難しいですが、事前に上記の知識を頭に入れておくともしもの時に慌てずに済みます。

あなたも、もしもの時に備えて知識を蓄積し、自動車保険を見直すようにしましょう。

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