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アウディA7スポーツバックの魅力を徹底解説!気になる走りはどうなのか?

アウディA7スポーツバックは最上級セダンのA8とアッパーミドルセダンのA6の中間に位置し、A3やA5のスポーツバックシリーズのトップモデルです。

他のスポーツバックシリーズと同様に、クーペの流麗なスタイルを持った5ドアハッチバックとなります。

プラットフォームを共有するA6より先行して2010年に発表されましたが、国内導入は2011年からとなり現行A6とほぼ同時期です。

保守的な4ドアセダンとは異なる、A7スポーツバックの魅力を徹底解説します。

アウディA7の魅力とは?

ボディは全長4,990mm×全幅1,910mm×全高1,430mmで、ホイールベースは2,915mmとかなり大きいサイズです。

ワイド&ローなディメンジョンは、SUV風にも見えるA5やA3と比較して本格的なスポーツカーのようにも見えます。

クロームメッキバーの間隔が狭い大き目のシングルフレームグリルや、釣り上がったLEDヘッドランプがワイド感を強調し、低く構えたフロントはエレガントでスポーティーです。

ルーフラインは前席の頭部あたりを頂点に、なだらかにリアエンドへ続きます。

サッシュレスドアを採用しているため、余計なラインが無いウィンドウグラフィックスで、伸びやかで美しいサイドシルエットです。

やや後ろ下がりのリアエンドは、ルーフラインとサイドパネルが滑らかな曲線で絞り込まれ、水平基調のリアランプやディフューザーが締まった視覚効果を与えます。

リアハッチゲートのノッチ部には120km/hで自動的に昇降するテールスポイラーが組み込まれ、必要に応じ手動でも操作可能です。

美しいエクステリアはどこから見てもスキがありませんが、特にリアエンド斜め後方からの眺めは、ため息が出るほどエレガントなフォルムになります。

シャーシは新世代のMLBプラットフォームを採用し、ホットプレスやテーラードブランクなどの高剛性スチールをベースに、ボディ構造やアウターパネルの多くにアルミニウムを使用したハイブリッド構造です。

A7はブランニューモデルのため先代との比較はできませんが、軽量化は燃費や運動性能にも貢献しています。

インテリアは上質なシートに身をゆだねると、ドライバーが包み込まれるように感じるラップラウンドデザインで、クーペらしく低くタイトなコックピットです。

幅広いセンターコンソールやディスプレイを組み込んだメーターパネルなど機能性にあふれており、ウッドやアルミの上級なマテリアルと精緻なつくり込みで、高級車の中でもトップクラスの質感になります。

大きなボディのため後席の足元も広く、ヘッドスペースの余裕を除けば快適な空間です。

前期モデルの2人掛けから現行モデルは3人掛けになりましたが、センターシートはフロアトンネルがあるため座りにくく、あくまで緊急用の2+1シートになります。

積載能力は後席利用でも120cmほどの奥行きがあり、容量は535Lで6:4分割のリアシートを倒せば1,390Lまで拡大し、奥行きも180cm以上と広大です

ハッチゲートは電動で開閉でき、両手に荷物があるときはリアバンパー下で足を動かすだけでハッチを開けられます。

ワゴンやSUVの様に背の高い荷物は積めませんが、旅行だけでなく荷物の多いアウトドアでも使える大きさです。

気になる走りはどうなのか?

パワーユニットは2種類、アイドリングストップ機構とエネルギー回生システムも装備し環境にも配慮したエンジンです。

ミッションはスムーズでダイレクトな変速を行う7速DCT(デュアルクラッチ式)のSトロニックで、パドルシフトもつきます。

※グレードと価格表※

グレード パワーユニット スペック 燃費 価格
2.0 TFSI quattro 2.0L直列4気筒 DOHCターボ 252ps/5,000-6,000rpm

37.7kgm/1,600-4,500rpm

13.6km/L \7,250,000
3.0 TFSI quattro 3.0L V型6気筒 スーパーチャージャー 333ps/5,500-6,500rpm

44.8kgm/2,900-5,300 rpm

12.6km/L \9,330,000

駆動方式はセンターデフ付きフルタイム4WDで、アウディ伝統のクワトロシステムです。

通常時には前40:後60、天候や路面状況により7030~1585の間で連続的に駆動力を配分します。

雨でぬれた路面や雪道でも安定して走行でき、4WDが苦手なコーナリングでもスムーズに曲がる素直な操縦性です。

エンジンを含めた駆動系のフィーリングは滑らかで、静粛性にも十分配慮されています。

サスペンションはフロントがSリンク、リアはトラベゾイダルリンクとアウディが呼ぶダブルウィッシュボーン形式で、エアサスペンションではなくコイル式バネと通常のダンパーです。

アクセルレスポンスやシフトタイミング、ステアリング設定などを「コンフォート」や「ダイナミック」など5つのモードによって変更できる「アウディドライブセレクト」は装備されますが、ダンパーとの連動はありません。

それでも足回りの完成度は高く、軽量化されているとはいえ2.0トン近い車重がありながらもフットワークは軽快です。

ハンドリングの正確性は高くハイスピードでコーナーを駆け抜けるだけでなく、乗り心地も高級車らしくフラットでしっとりとしています。

3リッターのスーパーチャージャー付きエンジンはパワーがあり、フル乗車や坂道でも余裕がありストレスは感じません。

静粛性も高いV6のスムーズな回転フィールは高級車らしい加速を演出しますが、\2,000,000ほどリーズナブルな2.0TSFIでもパワーは十分で、日常使いでの不満は無いはずです。

装備面では運転席パワーシート、フロントシートヒーター、MMIナビゲーション、テレマティクスサービスのアウディコネクトやBOSEサウンドシステムなどが標準装備になります。

メーターパネル中央のカラーディスプレイに、ナビ画面や運転情報を表示するDIS(ドライバー・インフォメーション・システム)も装備されます。

夜間の障害物を検知するナイトビジョンとヘッドアップディスプレイはオプションです。

3.0リッター車に追加される装備類

運転支援システムは、衝突が迫ると乗員の保護機能が働くアウディ・プレゼンス・ベーシックやパーキングシステム、リアビューカメラを標準で装備。

3.0TSFIにはこれらの他に、

  • カメラで前方を検知し最適な配光を自動で行うマトリクスLEDヘッドランプ
  • アダプティブクルーズコントロール
  • 車線変更時の危険の警告、車線維持を支援するサイドアシストとアクティブレーンアシスト

上記が追加されます。

その他の装備では、シートが上級のミラノレザーに変更され、アルミホイールが18インチから19インチへサイズアップする他に2.0リッター車との大きな装備差はありません。

上位グレードS7との違いは?

アウディにはA7には、4.5リッター直噴V8DOHCインタークーラー付きツインターボを搭載した上位グレードのS7があります。

450PS/56.1kgmのハイスペックなパワーユニットを、スポーツデファレンシャルを組み込んだ専用チューンのクワトロシステムで駆動し、0-100km/h加速は4.6秒です。

剛性を向上したシャーシチューニングに、減衰力を調整できるアダプティブサスペンションやダイナミックステアリング、20インチアルミホイールを装備し、内外装もよりスポーティーになります。

レーシーなスペックの代償として価格もA7 3.0TFSIより\4,500,000高い、\13,530,000になります。

突出したハイパワーは魅力ですが、日本の道路事情では持て余すパフォーマンスで、なによりA3スポーツバックが買えるほどの価格差は大きすぎです。

S7はエクステリアにド派手なエアロパーツが付かない点も一つの魅力ですが、流麗なスタイルを持つスポーティーなサルーンを愉しむなら、A7スポーツバックでも十分満足できます。

まとめ

同じ4ドアクーペスタイルを持ち直接のライバルとなるメルセデス・ベンツCLSは、A7スポーツバックよりも14mm低くエクステリアのスポーティーさでは上回りますが、トランクを持つ4ドアセダンです。

BMW5シリーズ・グランツーリスモはA7スポーツバックと同じハッチバックで積載性は互角ですが、背が高くSUVにも見える無骨なスタイルになります。

A7スポーツバックは、エレガントなスタイリングとセダン以外のユーティリティーを持ち、高級サルーンとしてもSUVライクにも使えるマルチパーパスな性能が特徴です。

さらに最高レベルの4WDシステムを搭載し、全天候の操縦安定性もあります。

A7スポーツバックは、パーソナルにもビジネスにも使える高級車として、トップクラスの出来栄えです。

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