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アウディQ7は使い勝手と居住性抜群のSUV!しかし取り回しと価格に難あり!?

アウディのSUVである、Qシリーズのトップに君臨するモデルがQ7です。

アウディ初の大型SUVとして2005年にデビューした初代モデルは2007年から国内導入されましたが、2012年には日本の法規に適合させるためにラインナップから外れています。

VWトゥアレグとポルシェカイエンとはプラットフォームを共有する親戚関係ですが、3列シートの7人乗りを準備するのはQ7だけです。

2016年に兄弟車よりも一足先に新型モデルにフルモデルチェンジし、国内販売も再開されています。

ゴージャスなラージクラスSUVである、Q7のビックな魅力を解説します。

アウディQ7ってどんなクルマ?

Q7のサイズは全長5,070×全幅1,970×全高1,735mmで、トヨタ・ランドクルーザー(全長4,608mm×全幅1,980mm×全高1,880mm)より462mm長いビックサイズです。

「MLB evo」と呼ばれる新プラットフォームでは、主要骨格に軽量高剛性のホットプレス材やテーラードブランク鋼板などを使用し、ボディパネル、フロントやリアエンドなど全体の41%にアルミパネルや鍛造アルミを使用しています。

高いボディ剛性を確保しつつ先代モデルから大幅に軽量化し、その重量は大人4人分に相当する300kgです。

エクステリアは先代モデルのキープコンセプトですが、フロントは最新のQ3と同じ6角形のクロームグリルとなり、ヘッドランプはエッジの効いたシャープな形状になります。

SUVとしては低めの車高と後ろ下がりのルーフライン、寝かされたリアハッチゲートでサイドビューはワゴンのアバントを連想させるデザインです。

全体的にクリーンで上品なエクステリアですが、プレミアムSUVとしての押し出し感には少し欠けます。

ボディの軽量化と合わせてパワーユニットはダウンサイジングされ、2.0リッター直4ターボと3.0リッターV6スーパーチャージャーの2種類、アイドリングストップ機構とエネルギー回生システムで環境にも配慮されています。

グレード パワーユニット スペック 燃費 価格
2.0 TFSI quattro 2.0L直列4気筒 DOHCターボ 252ps/5,000-6,000rpm

37.7kgm/1,600-4,500rpm

12.6km/L \8,040,000
3.0 TFSI quattro 3.0L V型6気筒 スーパーチャージャー 333ps/5,500-6,500rpm

44.8kgm/2,900-5,300 rpm

11.7km/L \9,290,000

ミッションはトルコン式の8AT(ティプトロニック)で、フルタイム4WD4輪を駆動します。

アウディ独自の4WDシステムであるクワトロは、センターデファレンシャルで前後のトルク配分を可変制御し、操縦性と走破性を向上するシステムです。

サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンで、エアサスペンションはオプションとなります。

アクセルレスポンスや変速タイミングなど、走行モードを変更できるアウディドライブセレクトも装備し、「オフロード」「オールロード」などSUV向けの設定の他、好みに合わせてカスタマイズも可能です。

2.0リッターモデルではアナログメーターの間にカラーディスプレイを内蔵したDIS(ドライバーインフォメーションシステム)、3.0リッターモデルではメーターパネル全体が液晶ディスプレイとなり、表示がフルデジタル化されるバーチャルコックピットが装備されます。

その他にもLEDヘッドライト、ダイナミックターンインディケーター(流れるウィンカー)、ヘッドライトウォッシャーや19インチアルミホイールは3.0リッターモデルで標準装備です。

安全装備も大幅にアップグレードし、

  • エマージェンシーブレーキを備えた「アウディプレセンス シティ」
  • ステアリング制御を行い車線維持する「アウディアクティブレーンアシスト」
  • 前車追従式で渋滞でも使用可能な「アダプティブクルーズコントロール」
  • 「パークアシスト」

以上の機能を全車で標準装備しています。

後方側方の注意喚起を行う「アウディサイドアシスト」追突の衝撃を軽減する「アウディプレセンス リヤ」などもオプション装着可能です。

Q7は使い勝手と居住性抜群のSUV

インテリアはセダン系とは異なる直線基調のデザインで、インパネのセンターコンソールから助手席まで一直線に伸びるエアコンの吹き出し口が特徴的です。

センターコンソールには大型のシフトセレクターと、その奥にMMI(マルチメディアインターフェース)のコントローラーが配置されます。

シフトセレクターはボタンを押すだけでパーキングポジションにでき、MMI操作時にはパームレストとしても使用できる機能性が高いレイアウトです。

大きなボディを最大限活用し室内空間の広さは十分で、さらにオプションでサードシートを装着し7人乗り仕様にもできます。

前席のシートはパーシャルレザー張りでサイズも大きくクッションも厚め、運転席は電動調整式シートと電動チルト&テレスコピックとなり、ポジションを記憶するメモリー機能付きです。

2列目は足元も広くゆったりと座れ、3人掛けシートそれぞれでリクライニングが可能で、110mmの前後スライドもできます。

センターのシートバックからアームレストを出す事ができ、左右席はダブルフォールディング機能付きで、楽に3列目へのアクセスが可能です。

7シーターパッケージ(\350,000)を選択すると、ボタン一つで引き起こしと格納ができる電動式3列目シートの他、リアドア内蔵の手動式サンシェードや前後席で個別に温度調節が可能な4ゾーンオートマチックエアコンが装着されます。

3列目シートは窮屈!ラゲッジとしての運用がメイン!?

2人掛けの3列目シートは5050の分割可倒式でクッションなどもしっかりしていますが、足元は狭く大人が乗るには窮屈な空間です。

しかしラゲッジは3列目使用で295L3列目を格納すると770Lとなり、2列目まですべてを格納すると1,955Lの広大な容量となります。

各座席は個別に格納できるため乗車人数や荷物の大きさにより様々にレイアウト変更が可能で、フロアは段差のないフルフラットなラゲッジエリアです。

ハッチゲートも電動開閉式で、両手がふさがっているときにはリアバンパー下で足のジェスチャーをするだけで開けることができます。

ただしSUVのため荷室までの地上高は75cmと高く、重量物の積載は大変です。

価格と取り回しに難あり

アウディらしい内外装を備え、実用性も十分で最新のテクノロジーを搭載したQ7ですが、2.0リッターモデルでも¥8,040,000と高額です。

兄弟車と比較しても10,000,000以上が主な価格帯のポルシェカイエンよりはリーズナブルですが、V6を搭載するVWトゥアレグは¥6,430,000から準備されているので、割高感はあります。

7シーターオプション、アダプティブエアサスペンション(\460,000)、ナイトビジョン&ヘッドアップディスプレイ(\500,000)などのオプショを装着するとさらに高額になり、普通のサラリーマンにはハードルが高いプライスです。

また、ほぼ2m×5mというボディの大きさも購入を阻みます。

立体駐車場やマンションの機械式駐車場では確実に入庫不可になり、郊外の広い道や高速道路では気持ちよくドライブできますが、市街地や細く狭い路地はストレスになるでしょう。

最小回転半径も5.7mと大きく、運転が苦手な人にとっては取り回しに苦労するサイズです。

運転のしやすさに配慮が

その分パワーステアリングは軽く設定され、エアサスペンションと同時装着される4輪操舵システム「オールホイールステアリング」は、低速で後輪を逆位相に切ることで回転半径を5.4mまで縮めてくれるなど、運転のしやすさには配慮がされています。

それでも物理的な大きさが小さくなることは無く、ちょっとした近所の買い物などに車を使うのが億劫になりそうです。

ただし左右前後に余裕のある居住空間、沢山の荷物が積めるラゲッジやオールロードの操縦安定性など、移動中の安心感や快適性は大きなボディならではのメリットになります。

使用条件もクリアでき、Q7に手が伸ばせるキャッシュを持つ恵まれたオーナーには、うらやましいと思うしかありません。

まとめ

スタイリングはキープコンセプトながらも、ボディや安全装備などの中身にはしっかりとコストをかけてモデルチェンジする手法は、アウディなどのプレミアムブランドならではです。

Q7のエクステリアに高級SUV独特の「威張り」感は少なく物足りないと感じる方もいるでしょう。

しかしスマートでクリーンなデザインは、どんなシーンでもよく似合います。

上質な内装に身を任せ、スムーズでゆったりとしたクルージングを愉しむにはピッタリのモデルです。

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