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BMW X4を徹底解説!X3やX6との違いは?

BMWのスポーティーなイメージを、そのままクロスオーバーSUVに当てはめたモデルがX4です。

BMWは実用性を重視し、高い最低地上高と車高を持つSUVの世界にX5、X3という正統派でありながら走りを感じさせるSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)で参入、SUVでも「駆け抜ける歓び」が実現できることを証明しています。

Xシリーズのラインナップ拡大はとどまるところを知らず、コンパクトなX1やクーペのようなスタイルを持つ新ジャンルのSUVとしてX6が発売されました。

X6の弟分としてX4が2014年にデビューしています。

クーペでも5ドアハッチバックでもSUVでもない、X4を徹底解説します。

BMW X4はどんなクルマ?

SUVの車高を低くしクーペのようなフォルムを与え、よりスポーティーに発展させた新しいコンセプトのモデルをBMWはSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼んでいます。

X5のメカニカルコンポーネントを多数使用して作られたのが、SAC第一弾のX6です。

グラマラスでダイナミックなデザインとスポーツカー並みの運動性能を持つX6は北米を中心に大ヒット。

X6と同様、ミディアムクラスのX3をベースに作られたのが弟分のX4になります。

ボディサイズはX3と同じ全幅1880mm、全長は4680mmで25mm長く、全高は1625mmで50mm低いボディです。

フルサイズSACのX6よりは200mm以上短く、幅も100mm近く狭いのですが、インパクトのあるスタイルもあって大きく感じます。

インテリアのデザインも基本的にX3と同じで、センターパネルやトリムの加飾が異なり、ゴージャス感の増した室内空間です。

低い車高やなだらかに傾斜するクーペのようなルーフラインで室内は狭そうに感じますが、フロントシートはX3同様余裕があり、後席の居住性も確保されています。

数値上の後席ヘッドクリアランスはX3からマイナス44mmですが、シートが低くセットされているため、3シリーズセダンの後席と同等のスペースです。

ただし後席の座面はやや薄めで、サイドウィンドウの上下は狭く、シート位置が低いので着座ポジションが悪く快適性はやや劣ります。

ゆったりとコンフォートな移動とはいきませんが、大人4人の長距離ドライブでも問題は少なく、クーペとして考えれば良質な後席です。

ラゲッジ容量は後席利用時で500Lと、X3の550Lから50Lしかマイナスになっていません。

ただしトノカバーの高さまでの容量のため、荷室高の低いX4の積載量は数値以上の積載は不可能です。

後席シートバックは多彩なアレンジが可能な4:2:4の3分割可倒式で、ラゲッジの最大容量は1400Lになり、またラゲッジフロアにはフックがつけられるレールが備わり、フロア下には洗車道具などの小物類を整理して入れられる収納があります。

独特なスタイルの代償となる快適性やユーティリティー面での妥協は最小限で、クーペとして割り切れば、むしろ十分すぎる実用性があるモデルです。

見た目のインパクトが強いX4

X4最大のセールスポイントは、インパクトのある個性的なデザインです。

SUVのどっしりとしたボディの下半分はそのままに、ルーフラインはフロントシートを頂点に緩やかな曲線でリヤエンドへつなげ、キャビンは小さく纏められています。

ボディサイドには2本のキャラクターラインが入り、ウェッジシェイプと軽快さを強調。

開口部を大きく開け、キドニーグリルとヘッドランプをつなげたワイド感と押し出しの強いフロントマスクや、19インチの大径タイヤとあわせて独特な雰囲気を醸し出します。

ただしリアのキャビンスペースを優先したためか、リアフェンダー周りの絞り込みはX6に比べて少なく、リア周りの迫力には少し欠けます。

それでも実用性重視のX3と比べて、クーペならではの贅沢感や、ひと目でX4とわかる独自性は十分に表現されています。

X4の駆動方式はFRをベースに電子制御式多板クラッチを使用したxDrive(4WD)のみで、オンロードに振った走行性能は、スポーツカーさながらです。

ステアリングフィールはリニアでニュートラル、ワインディングでもライントレース性能は高く、オンザレール感覚を味わえます。

全車に標準装備されるバリアブル・スポーツ・ステアリングは、小さな舵角でもシャープに方向を変える事が可能で、xDriveはDSCやドライビング・パフォーマンス・コントロールとも連動し、安定したコーナリングを実現しました。

「ダイナミック・ダンピング・コントロール」を装備すれば、走行モードにあわせサスペンションの減衰力も適切に制御され、より快適で安定感のある走行性能を得る事ができます。

1.8トン以上ある車重、19または20インチの大径のランフラットタイヤを履くため固めの足回りですが、足元のバタツキは少なく乗り心地は快適です。

路面の凸凹や段差の突き上げ感は上手に丸められ、高速走行時にはフラットでしっかりした乗り心地を実現しています。

個性的なエクステリアを気に入って購入しても、BMWらしいスポーティーな走行性能はX3よりも濃密に味わう事ができ、一石二鳥の美味しいクルマでしょう。

シンプルなグレード

エンジンは2L直4ターボと3L直6ターボの2種類、ミッションはパドルシフト付きの8速AT、右ハンドルのみとなります。

グレード パワーユニット 価格
xDrive 28i

2.0L直4DOHCターボ

180kW(245ps)/5,000rpm

350Nm(35.7kgm)/1,250-4,800rpm

燃費:13.7km/L

\7,120,000
M Sport \7,440,000
xDrive 35i

3.0L直6DOHCターボ

225kW(306ps)/5,800rpm

400Nm(40.8kgm)/1,200-5,000rpm

燃費:12.1km/L

\8,040,000
M Sport \8,310,000
xDrive M40i 3.0L直6DOHCターボ

265kW(360ps)/5,800rpm

465Nm(47.4kgm)/1,350-5,250rpm

燃費:10.2km/L

\8,760,000

スポーティーさを高めるためドライビング・パフォーマンス・コントロールと、バリアブル・スポーツ・ステアリングを標準装備しています。

標準装備される安全機能

安全装備については以下の通りです。

  • 衝突回避・被害軽減ブレーキ
  • 前車接近警告機能
  • レーン・ディパーチャー・ウォーニング
  • レーン・チェンジ・ウォーニング
  • 前車追従式「アクティブ・クルーズ・コントロール」

上記の安全装備がまとめられた「ドライビング・アシスト・プラス」が標準です。

その他の標準装備

  • テールゲートをバンパー下の足元の操作で自動開閉する「オートマチック・テールゲート・オペレーション」
  • パワー機構付きネバダ・レザーシート
  • HDDナビゲーションシステム
  • USBオーディオ・インターフェース」

なども標準で装備されます。

M Sport専用の装備

  • M社製エアロパーツ
  • スポーツサスペンション
  • スポーツシート
  • Mスポーツレザーステアリング
  • ステンレス製ドアシルプレート

などが装備され、一層スポーティーなムードを楽しむことが可能です。

4気筒モデルでも十分パワフルですが、贅沢なクーペフォルムには伝統のシルキーシックス、直列6気筒モデルが似合います。

変速ショックが少なく、ダイレクト感もあるトルコン式8ATの出来も良く、微低速から高速まで滑らかに加速。

よどみない回転フィーリングとナチュラルなトルクの盛り上がり感は抜群で、アクセルを踏むたびに一級品のBMWエンジンを堪能できるでしょう。

さらにパワフルさを求めるなら、3L6ターボをBMW M社がチューンしたM40iも用意されており、20インチホイールをき、デュアルエキゾーストからは迫力あるエンジン音が響き、エンジン回転の滑らかさは一層上質になります。

様々な電子デバイスで過剰なパワーやトルクも余すことなく路面に伝え、0-100km加速を4.9秒でこなす高性能スポーツカーです。

まとめ

X3にラインナップされている2.0Lガソリンのロースペック版やディーゼルが無いため、X4は712万円~と高価です。

ただインパクトのあるエクステリアからにじみ出るスペシャル感や、卓越したオンロードでの走行性能を考えれば、妥当なプライスともいえます。

一方でX6より小さく取り回しは良くなっているとはいえ、1.9mに近い全幅やスタイルからくる後方視界の悪さなど運転にはそれなりの注意と技術が必要です。

アンバランスにも見えるスタイルには好き嫌いがありますが、どのカテゴリーにも当てはまらないX4はオーナーの個性を映し出し、ライフスタイルを際立たせてくれる魅力を持つモデルになります。

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