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スズキのOEM車キャロルってどんな車?アルトとの違いは何?ハイブリッド車並みの低燃費が強み

現在スカイアクティブ技術を前面に押し出し、一時期の不調を吹き飛ばしたマツダですが実は軽自動車も販売しています。

スカイアクティブ技術は搭載されていません。何故ならスズキからのOEM供給を受け販売しているからです。

その中でも小型でシンプルなのに意外な人気となっているのがマツダ・キャロル、この記事ではキャロルの特徴と魅力をご紹介します。

キャロルってどんな車?

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キャロルは現在、スズキ・アルトをOEMで供給を受け名前を変えて販売している車です。

スズキでも現在主流のハイト系軽自動車ではない、小型のタイプながら意外な人気を博しています。

アルトが現行のタイプとなって販売を開始したのが2014年12月22日、マツダ・キャロルがフルモデルチェンジで現行のタイプになったのはその3日後です。

本家のモデルとほぼ同時の販売が出来るのもスズキとの深い関係性が保たれているからでしょう。

キャロルがスズキからのOEM供給での販売になったのは、1998年と既に18年になります。

かつては軽自動車の製造を行っていましたが、90年代に全ての製造を一旦休止し現在全ての軽自動車をスズキからのOEM供給としています。

その流れで元々は自社製造のキャロルがOEM供給車種となりました。

キャロル名での販売は1962年から既に50年以上の長い歴史を持っているのです。

スズキからのOEMとなってからのキャロルはそれまでのイメージを一新しました。

マツダからスズキに製造メーカーが変わってしまったので当然の変化でしょう。

それまでの丸目ライトに丸いボディ形状と女性に人気だったキャロルは、ベーシックさと低価格を売りにした商用的なスズキ製のキャロルに変わりました。

ターゲットは変わり時代も軽の大型化、ハイト系への需要の変化などもありキャロルの名称の自動車は段々と街中で姿を減らしたのです。

そんな時代の中で今回のフルモデルチェンジを受けたキャロルは、それまでの姿を大きく変え超低燃費とスポーティさを持って登場しました。

時代も逆流し再び超低燃費を新たにまとった小型でベーシックなタイプのアルト、キャロルが見直され人気が出ています。

時代の波をうまく掴んだモデルとなったアルト、キャロルです。

キャロルの特徴と性能

かつては丸目ライトに丸いボディで特に女性人気が高かったキャロルも、現在のモデルではシンプルながら独特のヘッドライトと斜め形状のリアビューとイメージを大きく変えています。

現在のキャロルの売りは低燃費と低価格です。

燃費は軽自動車の中で最高のJC08モード37.0km/Lとなっていて、全ての普通車を含めて考えてもトヨタ・プリウスに次ぐ燃費性能なのです。

その超低燃費を生み出しているのはプリウスのようなハイブリッド技術や、マツダの低圧縮ディーゼルエンジンではなく、なんといってもその軽さです。

現在の軽自動車は規格変更やハイト系タイプの台頭でどんどんと大型化を続け、その重量も小型の普通車並みの1,000kgに近いものも少なくありません。

その中でキャロルの重量はわずか610kg(2WD)と他を圧倒する軽さです。

他の軽の平均的な重さでも800kg~850kg程度になっているのに対し約200kg、大型のハイトタイプに比べると400kgも軽量となっています。

この車はその軽さを活かし、低燃費ながら軽快に走れるモデルと言えるでしょう。

室内空間はシンプル

画像はコーディネート後のイメージ

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キャロルはその小型の形状で決して室内空間を有効的に使えるタイプではありません。その室内はかなりシンプルです。

ダッシュボード形状も潔いほどに真っすぐなラインだけで構成されていて、メーターやオーディオ、エアコンのスイッチ程度で華やかさ等は何もありません。

イメージは商用車か昭和的な昔の軽自動車のような感じですが、逆に新鮮で好感すら持てる魅力的なデザインとなっています。

シートも今どきの車とは思えない簡素さで、リアシートに至っては低グレードではヘッドレストすら排除されているのです。

足元空間は十分に確保されていますが、真っ平なシートはホールド性などはないため体のフィット感が殆ど無いでしょう。

オプションやアクセサリーを追加することにより、多少なりともコーディネートは可能になっています。

それでも慰め程度なのでザ・シンプル、その言葉がキャロルには一番ふさわしい表現の仕方です。

スポーティなエクステリア

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外観では他に例のないような、台形を横にした形状のヘッドライトをボディより窪ませて配置、グリル部分にも左右非対称に配置された縦スリットがスポーティ感を演出しています。

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リアでは水中眼鏡の様な形状のはめ込みウインドウを斜めに配置し、前から見ても後ろから見ても独特なスタイリングをしているうえに、今ではなかなか見なくなった手動の引き出し式アンテナを持つグレードもあり、正に個性の塊です。

スズキ・アルトにはアルトターボRSやアルトワークスなどのターボ付きスポーティモデルが存在しますが、マツダ・キャロルにはターボ付きモデルはありません。

それもあり、アルトが持っているスポーティな印象は少なくなっています。

ただしここまでシンプルさと軽量化に徹したモデルだけに、軽快感はかなり強く乗って楽しい車です。

装備などは上位グレードにレーダーブレーキサポートやシートヒーターなどの快適装備は付きますが、ラゲッジは買い物袋で3つ4つ程度の申し訳レベルになっていますので、色々な意味で割り切りを持って購入に臨むべき車です。

ハイブリッド車並みの低燃費

前述したようにトヨタ・プリウスに次ぐ低燃費です。

他の軽自動車と比較(全てJC08モード、カタログ値)

車名 JC08モード燃費
スズキ・ワゴンR 33km/L(マイルドハイブリッド搭載)
ダイハツ・ムーブ 31.0km/L
ダイハツ・タント 28km/L
ホンダ・N-BOX 25.6km/L
マツダ・キャロル 37.0km/L

上の表を見ても分かるようにキャロルの低燃費性能は際立っています。

当然室内空間やサイズ的な違いはありますが、プリウスの価格242万円~とキャロルの84.8万円~ではおおよそ3倍程度の差があります。

低燃費にかける金額という意味ではプリウスの3倍お得と考えてもおかしくはないでょう。

仮にプリウスがそのわずかな燃費差で価格差を埋めようとすると655万キロ走行しないとトータルコストをひっくり返せません。

キャロルの安くて低燃費な車という事が理解頂けると思います。

軽量化による超低燃費

キャロルがこうした低燃費を達成している大きな理由は軽量化です。

シンプル過ぎるとまで言われるまでに徹底した軽量化が図られています。

室内の見えない場所では何も覆い隠すものが張られておらず鉄板が丸見えになっている箇所がある程です。

これは低燃費だけにとどまらず、コストカットによる低価格化をも生み出しています。

キャロル前モデルに比べても100kg以上の軽量化が行われており、製造しているスズキの執念とも思える車作りへの努力の賜物です。

キャロルの価格帯

  • GFグレード 847,800円(2WD、5MT)
  • GLグレード 915,840円(2WD、CVT) 1,021,680円(4WD、CVT)
  • GSグレード 1,013,040円(2WD、CVT) 1,113,480円(4WD、CVT)
  • GXグレード 1,123,200円(2WD、CVT)

スズキ・アルトとはグレード構成が多少変更されています。

違う点は廉価グレードのGFと最高グレードのGXに4WD設定がない事と、GFグレードの5AGSモデルがない事です。

GFグレードは今では希少な5MTのみの構成となっています。

価格は変更されていませんのでどちらで購入されても価格差はないようです。

まとめ

これだけシンプルになっている車なのに全体的にはなぜか好感が持ててしまいます。

それはおそらく他の車ではなかなか感じられない潔さが伝わってくるためです。

ここまで低価格と低燃費にこだわり過ぎた車は他にはないでしょう。

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