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FJクルーザーは燃費や死角が気になるが長く付き合える最高の趣味車!その魅力は?

トヨタ・FJクルーザーは一度見たら忘れられないほど印象的な、レトロでポップなスタイリングが特徴のSUVです。

2006年に北米をターゲットとして販売開始され、2007年には世界で7万台を販売するヒット車となりました。

生産は日野自動車の羽村工場ですが国内販売はされなかったため、人気に目をつけた一般業者が逆輸入車として販売しています。

4年遅れの2010年12月から右ハンドルの日本仕様として正式販売が始まり、月販200~300台の目標に対し発売1カ月で10倍の2,100台と予想を上回る人気ぶりでしたが、発売から10年近くが経った2014年には、メイン市場の北米での販売が終了してしまいました。

日本でも販売終了と噂されましたが、まだ販売は続いています(2016年11月現在)。

FJクルーザーとはどんなクルマ?

FJクルーザーの一番の魅力はコンセプトカーを思わせるエクステリアです。

フロントマスクは丸型ヘッドランプとオーバルグリル、TOYOTAの大きなロゴが1960年発売の名車「ランドクルーザーFJ40」の雰囲気を継承しています。

昔の金属製一文字型バンパーを思わせるシルバーとブラックを使い分けたバンパーや白く塗られた屋根、後ろまで回り込むリアクォーターウインドウもFJ40風です。

2ドアに見せるため、リアドアはマツダRX-8のような観音開きドアを採用。

ボディ後半は太いCピラーと小さいリアゲート、ショルダー部に横長のリアコンビランプを配置することで力強さと特別感を強めています。

レトロなモチーフを使いながら全体的には未来的なイメージのある魅力たっぷりのエクステリアとなっていて、ボディカラーは6色、ホワイトを除けばルーフが白のツートーンカラーです。

ボディサイズは全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mmと、ベースとなったランドクルーザー・プラドより一回り小さいですが、2m近い全幅は取り回しに気を使うサイズになります。

インテリアはオフローダーらしい「道具感」が強いデザインで直線基調でプラスチックが多用されていますが、質感よりも実用性を優先しています。

オフロードで車体の傾斜を視覚的にわかりやすくする効果を狙い、インパネは垂直に切り立った断崖絶壁です。

過剰な加飾は無くシンプルですが、グレードによってはセンターパネルとドアトリムをボディ同色にすることもできます。

ドアハンドルやフロアのシフトレバー、副変速機レバー、ヒーターコントロールのダイアルもグローブをはめたまま操作できるように大きめのサイズです。

ドリンクホルダーやセンターコンソールの小物入れなども、良い意味での「大雑把なデザイン」で機能性をうまく表現しています。

撥水・防水素材のシートやゴム製の防水カーペット、洗えるラゲッジルームなどヘビーデューティな使用にも耐えられる内装です。

オーディオは全車オプションで、エアコンもマニュアル式など装備はシンプルで、快適装備の類はほとんどありません。

リアシートは狭く見えますが、足元やヘッドスペースには余裕があり、後席を倒せばラゲッジルームの奥行きは1,505mmになる為、長物も積載ができます。

ダブルフォールディング式で畳んだ後席の座面が邪魔になる場合は取り外しも可能です。

安全装備は運転席・助手席SRSエアバッグと前席SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンシールドエアバッグとVSC(横滑り防止)、TRC(トラクションコントロール)が全車に標準装備されます。

FJクルーザーの性能

パワートレインは4.0LのV6(276ps、38.8kgm)ガソリンエンジンに5AT、パートタイム4WDの1種類です。

大排気量エンジンならではのパワーで、低速から高速までモタモタすることなく加速します。

オフロード向けの4WDは舗装路での操縦安定性が気になりますが、FJクルーザーはフラフラ感やステアリングの遅れも少なく、ゆったりとした安定感のある走りです。

ショックアブソーバーを対角線に連結し、横揺れや縦揺れを抑えるX-REAS(X-リアス)やパフォーマンスダンパーをオプション選択すれば、操縦安定性と乗り心地も向上します。

フレームにボディが接合されている構造のため、エンジンの振動や路面騒音が室内に届きにくく静粛性も良好です。

センターデフの無いパートタイム式4WDは前後輪を直結し、エンジンパワーをダイレクトに駆動力として伝えることができます。

ハードなオフロードでは最強の駆動方式です。

ただし乾燥した舗装路での4WDの使用は駆動系のオイル漏れや焼き付きなど、トラブルが発生する可能性があります。

オンロードでは手動で2WDに切り替える操作が必要です。

FJクルーザーはアクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行を可能にするクロールコントロール、悪路でのスリップ時に脱出をサポートするアクティブトラクションコントロール(A-TRAC)、リアデフロックなど本格オフローダーとしての機能も装備できます。

タイヤ&ホイールは全車265/70R17のマッド&スノータイヤ+スチールホイールが標準ですが、17インチアルミや20インチ(オフロード・ブラックパッケージを除く)もメーカーオプションで選択可能です。

グレードは税込価格で以下の通りです。

  • ベースグレード(324.0万円)
  • カラーパッケージ(334.3万円)
  • ブラックパッケージ(345.6万円)
  • オフロードパッケージ(346.6万円)

装備はシンプルですが、ランドクルーザー・プラドの350.4万~513.3万円と比較してもお買い得な価格設定です。

最高の趣味車

趣味車として最も重要な要素は「非日常性」です。

FJクルーザーのエクステリアは特別なデザインですが、乗ってみてもその特別感は変わりません。

後席に乗りこむための観音開きのリアドアは開けたときのインパクトは抜群です。

フロントドアを開けないと開閉できないので、通常の4ドアの方が使い勝手は良いですが、非日常感は十分に味わえます。

ボディサイズに対してキャビンはそれほど広くはありません。

その割にはワイドな全幅のためドライバーと助手席との距離があり、横に広さを感じる不思議な空間です。

フロントウインドウの天地が狭く垂直に近いほど立っているので、ますます横幅が強調されます。

大型トラックのようにワイパーが3本もありますが、演出ではなく実際に拭ききれないからです。

運転席は普通車の様に足を前に投げ出すポジションですが、アイポイントが高いので全く違う視界が広がり独特な運転感覚があります。

オフロード性能は“超”が付くほど本格的です。

ランクル譲りの強靭なフレーム構造のボディや、岩などにガソリンタンクをぶつけないようフレームより上に配置するなど凸凹道対策は抜かりありません。

クロスカントリー4WDとして重要な走破アングルはアプローチ角が34度、ランプブレークオーバー角が28.5度、ディパーチャーが27度と最低地上高は230mmと200系ランドクルーザーよりも余裕のある数値です。

本格的なクロスカントリーを趣味にする人や、マニアックなオフロードユーザでも納得する悪路走破性能を持っています。

感じたデメリット

納得がいかないのが燃費と後方視界で、燃費は8.0km/L(JC08モード)、実燃費では6~7km/Lですので日常的に使うにはガソリン代の覚悟は必要になります。

後部デザインとリアゲートに取り付けられたスペアタイヤにより後方と斜め後方の視界は最悪で、バックカメラのオプションは必須レベルです。

もともとアメリカ向けの商品ですので、燃費もアメリカンな数字が出ていますが必要経費として割りきらないといけませんね。

ただし、こうしたデメリットを代償にしてでも所有欲を刺激させられるほど、FJクルーザーの非日常性は趣味車として魅力的になっています。

まとめ

FJクルーザーはファッショナブルなデザインで、一見するとパイクカーのようでありながら本格的なオフロード性能を持つという2面性が大きな魅力です。

ドライブするとフェラーリやランボルギーニといったエキゾチックなスポーツカーを運転することと、同じような特別感と高揚感を味わえます。

FJクルーザーのようなキャラクターの車が今後再び発売される可能性は低いです。

このクルマに興味がある方は、早めにディーラーへ行って触れてみる事をオススメします。

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