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マツダ・フレアとスズキ・ワゴンRは違いがあるのか?将来のリセールならワゴンRがおすすめ?

フレアは、マツダがスズキからワゴンRのOEM(相手先ブランド名での製造)供給を受け販売する軽自動車です。

維持費も安く、燃費や走り、安全面も向上した軽自動車は普通車からの乗り換えなどもあり、販売台数も増えています。

フレアのベースとなったワゴンRは、軽自動車市場でベストセラー&ロングセラーのモデルです。

果たしてフレアとワゴンRの違いはあるのか?徹底比較してみました。

フレアってどんな車?

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マツダとスズキの関係は深く、1989年に発売された2代目キャロルもスズキ・アルトのプラットフォームをベースにマツダが開発、生産も行っています。

現在マツダは軽自動車の生産は行っていないので、軽トールワゴンのフレアシリーズ(フレア・フレアワゴン・フレアクロスオーバー)はすべてスズキからのOEM供給です。

ワゴンRの供給は18年前の1994年から「マツダ・AZ-ワゴン」のネーミングで販売されたことから始まっています。

モデルチェンジがあっても継続して販売は続き、2012年のワゴンRのフルモデルチェンジの際にマツダ・フレアと名前が変わりました。

ボディサイズは軽自動車規格いっぱいの全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,640mm~1,660mmのトールワゴンですが、全高1700mmを超えるタントやN-BOXといったハイト系よりは背が低くなります。

ボディの広範囲に高張力鋼板を採用し、運転席周りの骨格にはさらに強度の高い超高張力鋼板を使用して高い安全性と軽量化を実現しました。

車重は750~820kgで、先代モデルに対して成人男性一人分にあたる70kgを軽量化し、軽トールワゴンの中でも最軽量です。

ボディの軽量化は燃費と運動性能の向上に貢献しています。

全体のフォルムはワゴンRと全く同じで、標準モデルの「フレア」とワゴンRスティングレー相当の「フレア・カスタムスタイル」の2つです。

発売当初はフレア独自のフロントグリルデザインやヘッドライトガーニッシュを採用していましたが、現在は一部のグレードを除いてワゴンRと同一になっています。

フレアはワゴンRのFZグレードと同一で、伝統の縦型ヘッドランプにメッキグリルとオーソドックスな印象です。

カスタムスタイルは横基調の薄型ヘッドランプとLEDイルミネーション付の透明なガーニッシュを採用しスポーティーなイメージを持っています。

※フレア カスタムスタイル※

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インテリアもステアリング中央のマツダエンブレムを除けばワゴンRと同一のデザイン・カラーとなり、横基調の広々感のあるインパネにシフトセレクターを配し、前席は左右の移動がしやすいベンチシートです。

※フレアの前席※

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助手席シート下には持ち手が付いたバケツ形状で、取り外しも可能なシートアンダーボックスもあります。

室内の広さも横幅を除けば十分に広く、後席は大人が足を組めるほどです。頭上や肩回りの空間も広く窮屈さは全くありません。

後席は5:5分割で折りたため、バックドア側からでも操作が可能なので大きな荷物を積む際に便利です。

フレアの性能と特徴

「フレア」がXGとHS、「フレア・カスタムスタイル」がHSとHTの4グレード構成になっています。

パワートレーンはXGがノンターボ直列3気筒658cc、HS、カスタムスタイルHSがノンターボ直列3気筒658cc+ISG、カスタムスタイルHTが直列3気筒インタークーラー付きターボエンジン658cc+ISGとなります。

※ISG(モーター機能付発電機)※

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ISGとはモーター機能付き発電機で、減速時には発電を行い通常の鉛バッテリーとS-エネチャージ用リチウムイオンバッテリーの両方に充電を行います。

加速時にはS-エネチャージ用リチウムイオンバッテリーから電力を供給し2.2psのモーターとしてエンジンをアシストするシステムです。

簡易的なハイブリッドシステムでコストを抑えることにより、軽自動車にも搭載が可能になっています。

モーター単独での走行はできませんが、燃費への効果は大きいです。

CVTのDレンジでブレーキを踏み13km/h以下になるとエンジンを停止する「減速時アイドリングストップシステム」、空調ユニット内に蓄冷材を内蔵しアイドリングストップ中の室内温度の上昇と再始動の回数を抑える「エコクール」などの省燃費機能を装備。

HS、カスタムHS(2WD:JC08モード)で33.0km/L、カスタムHTのターボエンジンでも28.0km/Lとフルハイブリッド車並みの低燃費を実現しました。

全グレードでFFと4WDが選択でき、ミッションは低速域での加速力と高速走行時の燃費性能を両立させる副変速機構付CVTがメインになります。

XGのみ5速マニュアルミッションも選択可能です。

軽量なボディとハイブリッドのおかげでノンターボエンジンでも十分軽快に走ります。ターボモデルでは坂道や4人乗車でも普通車と同等に走ることも可能です。

ホイールベースの短い軽自動車では前後のヒョコヒョコした動きが出やすいのですが、フレアは良く抑えられています。

トールワゴンで車幅も狭いためコーナリングは苦手ですが、恐怖を感じるほどのロールは無く安定感のある足回りです。

カスタムスタイルにはフロントにスタビライザーを装着し、より操縦安定性が向上しています。

フレアとワゴンRに違いはあるの?

※ワゴンR※

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2014年のマイナーチェンジでXG以外のグレードでフレア独自のデザインは無くなり、エンブレム以外エクステリアの違いはありません。

XGモデルだけが、マツダの逆五角形グリルを採用しています。

※フレアXG※

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フレアとワゴンRの大きな違いはボディーカラーです。ワゴンRでは8色のカラーが選択できますが、フレアではムーンライトバイオレットパールメタリック、イノセントピンクパールメタリックの2色が選択できません。

ワゴンRスティングレーは5色から選択ができますが、フレア・カスタムスタイルでもムーンライトバイオレットパールメタリックが選択できず、4色からのセレクトになります。

またワゴンRに設定されている最廉価グレードFAに相当するグレードがフレアにはありません。

フレアにはエコクール、アイドリングストップなどの装備を省き、燃費も落ちますが税込107.8万円~と低価格を追求した「素」のグレードのFAが無いのです。

ビジネスユースにはフレアよりも、ワゴンRのFAグレードのほうがマッチするでしょう。

フレアの価格

フレアの車両価格は以下の通りです。

※価格は全て税込※

  • XG:115.6万円~128.7万円

フルオートエアコン、キーレスエントリー、電動格納リモコン式カラードドアミラー、エコドライブアシスト照明などを装備。

  • HS:137.2万円~149.万円

大型メッキグリル、アドバンスドキーエントリー&キーレスプッシュボタンスタートシステム、LEDサイドターンランプ付ドアミラー、本革巻きステアリングなどがXGの装備に追加されます。

  • カスタムスタイルHS:146.6万円~158.7万円

標準のHSグレードと同等の装備ですが、ディスチャージヘッドランプ、内外装のメッキ加飾が追加されます。

  • カスタムスタイルHT:163.6万円~175.7万円

クルーズコントロール、フロントバンパーLEDイルミネーション、ステアリングシフトスイッチが装備されます。

安全装備

安全技術は、

  • 「ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム(DSC:横滑り防止機構)&トラクション・コントロール・システム(TCS)」
  • レーザーレーダーにより時速約5km/h~30km/hからの衝突回避を行う「レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」
  • ペダルの踏み間違いやシフトミスによる衝突回避を行う「誤発進抑制機能」
  • 走行中に急ブレーキをかけると自動でハザードランプが高速点滅する「エマージェンシーストップシグナル」

以上の4点をHS、カスタムスタイルで標準装備し、XGのCVT車にオプション設定しています。

ワゴンRと比較するとフレアが1万~3万円ほど高いです。

売却時のリセールバリューは本家ワゴンRの方が高めですが、値引きについてはディーラーのメンテナンスパックなどのサービスも含めフレアの方が大きいとの声があります。

まとめ

OEM供給で販売されるフレアはワゴンRとの差別化はほとんどありません。

変更点が少ないことはワゴンRのマイナーチェンジが行われても、短期間でフレアもチェンジできるメリットがあります。

軽自動車としての完成度も高いのでお勧めできますが、マツダディーラーとの付き合いが無ければフレアを積極的に選ぶ理由は殆どありません。

エンブレム以外の差別化もあれば積極的にフレアを選ぶユーザーも増えるはずですので、もう少しマツダらしさが欲しいところですね。

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