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マツダ・フレアワゴンとスズキ・スペーシアを買うならどっちが良い?

マツダ・フレアワゴンはスズキからスペーシアのOEM供給を受け販売される軽自動車です。

両側スライドドアと1700mmを超える全高を持つ軽ハイトワゴンになります。

軽ハイトワゴンはダイハツ・タントとホンダ・N-BOXの大ヒットで、軽自動車市場でも一番勢いのあるボディタイプです。

フレアシリーズがマツダのトール系軽自動車のラインナップでフレアワゴンの他、フレア(ワゴンR)とフレアクロスオーバー(ハスラー)の3種類があります。

フレアワゴンとスペーシア、OEM供給でも違いはあるのか比較してみました。

フレアワゴンってどんな車?

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2012年にスズキ・パレットをベースに初代フレアワゴンの販売を開始しています。

パレットは先に日産でも「ルークス」として販売され、3メーカーから販売された珍しいモデルです。

OEM供給開始から9か月後にパレットからスペーシアへのバトンタッチが行われ、2013年からフレアワゴンも2代目へ切り替わっています。

フレアワゴンはベースとなったスペーシアからの変更は、エンブレムなど最小限です。

そのためマイナーチェンジもスペーシアと同時か1カ月程度の遅れでタイムリーに実施されています。

2015年に安全装備の充実と燃費の改善を目的とした大規模なマイナーチェンジを実施した事により、強力なライバルに追いつくため大幅に商品力がアップしています。

フレアワゴンの性能や使い勝手は?

軽ハイトワゴンで重要なのは室内空間の広さと使い勝手でしょう。

主なターゲットユーザーは小さな子供を持つファミリー層なので、子供と同乗する時の使い勝手は特に重要です。

フレアワゴンの室内長は2,215mm室内高は1,375mmで、小学校低学年の子供であれば室内で立つ事ができるほど広々とした室内になっています。

リアシートはスライド&リグライニング機構付きで多用なアレンジが可能です。

リアシートをたたむと、フラットなラゲッジに27インチの自転車(いわゆるママチャリ)を立てたまま乗せることもできます。

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スライドドアの開口部は広く、低床設計のボディのおかげでステップ高も340mmと低いため、小さい子供の乗降にも問題はありません。

スマートキーを持っていればスイッチだけでスライドドアを開けられる「はさみ込み防止機構付ワンアクションパワースライドドア」もグレード別で選択が可能です。

収納も多く準備され、グローブボックスや広い頭上空間を利用したオーバーヘッドコンソールには、ティッシュボックスが取り出しやすいように工夫されています。

インテリアカラーはボディカラーに合わせてグレーとベージュの2色で、カスタムスタイルのみブラックになります。

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ベージュ内装は明るく室内も開放的なイメージになりますが、汚れが目立ちやすいカラーなので子供を乗せる機会が多い方は注意が必要です。

注目はバージョンアップされた安全装備の「デュアルカメラブレーキサポート」で、スバルのアイサイトと同じステレオカメラ方式を採用しました。

これにより車だけでなく歩行者も認識でき、衝突回避ブレーキや誤発進抑制、車線逸脱、ふらつき警報、先行車発進お知らせの機能を持っています。

衝突防止以外にも、走行中に急ブレーキをかけると自動でハザードランプが高速点滅する「エマージェンシーストップシグナル」、坂道発進の際に発進まで2秒間ブレーキをホールドする「ヒルホールドコントロール」「ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム(DSC:横滑り防止機構)&トラクション・コントロール・システム(TCS)」が標準装備です。

フレアワゴンは母親が運転し小さな子供を乗せるケースが多いので、安全装備の充実は大きなメリットになります。

エンジンは自然吸気VVT付のDOHC658ccエンジンとターボ付658ccエンジンの2種類で、それぞれに簡易ハイブリッドシステムの「S-エネチャージ」を搭載しています。

「S-エネチャージ」はモーター機能付き発電機(ISG)と小型のリチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステムです。

※モーター機能付発電機(ISG)※

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加速時にはISGがモーターとしてエンジンをアシストし、減速時には発電しリチウムイオンバッテリーを充電します。

モーターでの走行はできませんが、小型でコストも安いため軽自動車向きのユニットです。

ISGはベルト駆動でスターターモーターも兼ねるため、アイドリングストップからの再始動時の音も静かです。

その他の燃費対策としては、13km/h以下になるとエンジンを停止する「減速時アイドリングストップシステム」、空調ユニット内に蓄冷材を内蔵しアイドリングストップ中の室内温度の上昇と再始動の回数を抑える「エコクール」を装備しています。

ボディは高張力鋼板と強度の高い超高張力鋼板を多用して、前代から90kgの軽量化と高い安全性を実現しました。

数々の装備と軽量化により、燃費的に不利なハイトワゴンでありながらNAエンジンで32.0Km/L(FF:JC08モード)、ターボエンジンでも26.8km/L(FF)と燃費性能は優秀です。

全グレードでFF・4WDが選べ、ミッションは低速から高速域までのカバー率が高い副変速機構付CVT、ターボ車にはパドルシフトも装備されます。

車幅が狭く車高が高いハイトワゴンは重心も高く操縦安定性に不安がありますが、フレアワゴンは全車にスタビライザーを装備しフラフラせず自然な操縦性です。

フレアワゴンのグレード構成

グレード構成は以下の6種類になります。

標準モデル

  • XG:136万円~148万円
  • XS:146.8万円~158.9万円

カスタムスタイル

  • XG:161.4万円~173.5万円
  • XGターボ:169万円~181.1万円
  • XS:172.8万円~184.8万円
  • XSターボ:180.3万円~192.4万円

カスタムスタイルはスペーシアカスタムに相当し、ディスチャージヘッドランプやLEDヘッドランプイルミネーションなどでフロントマスクを精悍なイメージに変更しています。

フロントのデザインだけでなくルーフスポイラーやエアロバンパー、アルミホイール等が装備されるのでスタイリッシュです。

フレアワゴンとスズキ・スペーシアの違いは?

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スペーシアとのスペック上の違いはありませんが、ラインナップなどに違いがあります。

スペーシアの標準モデルにはターボエンジンを搭載した「T」グレードがありますが、フレアワゴンはカスタムスタイルのみターボエンジンです。

装備面では「デュアルカメラブレーキサポート」がフレアワゴンは全車標準装備に対し、スペーシアはメーカーオプションの設定です。

またスペーシアにはクルマの前後左右4カ所にカメラを設置し、真上から見たような俯瞰映像や運転席からは見えにくい視界を補う「全方位モニター」をメモリーナビとセットでメーカーオプション装着できます。

フレアワゴンでは選択できず、ディーラーでのナビゲーション選択となります。

ボディカラーもスペーシアに設定のあるフィズブルーパールメタリック、フィズブルーパールメタリックとホワイトの2トーンカラーがフレアワゴンでは選択不可です。

カスタムスタイルでは、スペーシアカスタムのフェニックスレッドパールのカラーはありません。

フレアワゴンとスペーシアを買うならどっちが良い?

フレアワゴンの価格はスペーシアの同等グレードより1万円程度高くなっています。

2015年4月~2016年3月の販売台数ではフレアワゴンが8,041台、スペーシアが75,780台でほぼ10倍の差がつきました。

スズキのメイン車種として強力に販売活動を行うスペーシアは当然の結果ですが、フレアワゴンも積極的に販売していない割には売れている印象もあります。

フレアワゴンとスペーシアはエンブレムのみの違いで、大きな価格差もありませんのでどちらを選ぶかは好みによるでしょう

グレード選択の幅や一般的なリセールバリューを考えるとスペーシアになりますが、アテンザやCX-5を持っていてフレアワゴンを増車して購入するなら、マツダディーラーの方が条件は良くなります。

運転の苦手な奥さんが、小さな子供を乗せてドライブするケースも多いと思いますので、「全方位モニター」が装着できるスペーシアをおすすめします。

まとめ

フレアワゴンは子育て世代をターゲットに、高い安全性と省燃費、使い勝手にこだわりファーストカーとしても使える車です。

4人乗りの軽自動車でほとんどの用事が済んでしまうのであれば、ミニバンからダウンサイジングするユーザーが多いのも納得できます。

軽ハイトワゴンは国内で一番売れているカテゴリーなので、独自のボディカラーや特別仕様車などでマツダらしさを出せば、マツダファン以外にも更にアピールできるモデルでしょう。

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