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ホンダ・レジェントは充実した装備と価格が魅力だがブランド力に乏しい

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数あるホンダのラインナップの中で長い間フラッグシップモデルとして存在してきたのがレジェンドです。

車両価格2000万円オーバーのNSX発売によって価格面でのフラッグシップモデルではなくなりましたが、今でもホンダの最高級セダンとしての存在感は揺るぎません。

レジェンドとはどんな車なのか?

レジェンドの歴史は長く1985年に最初のモデルが発売されています。

当時はホンダとして初めての3ナンバーサイズのセダンとなり、当初よりフラッグシップを目指して開発された車です。

同様に初めての高級車と呼ばれるクラスの車の開発であったため、当時の開発者は海外のブランドに高級とはなにかを学び、その質感などがレジェンドでも表現されていました。

その最たる例として当時の高級車の代名詞である木目調パネルを取り入れ、室内からでも高級車としての存在感を感じられるものにしたのです。

価格面では初代NSXの登場でフラッグシップとしての地位は奪われたものの、さらに国内ライバル社へ対抗するため2.0Lから2.5L、更に2.7Lとエンジンの大型化を進め、より高級路線を鮮明にしていく事となりました。

当時よりライバル車となっていたのは日産・セドリック、グロリアとトヨタ・クラウンで、これらがFRの高級車の定番スタイルを採用していたのに対しレジェンドはホンダ車の定番スタイルFFを採用しています。

販売台数でセッドリック、グロリア、クラウンに及ぶ事のなかった中でモデルチェンジを重ね、徐々にスポーティさを合わせ持つことでホンダの高級車としての存在意義を現してきました。

4代目モデルでは初めてSH-AWDを手に入れスポーティイメージの向上を果たし、高級車からスポーテイセダンへと変貌を遂げたのです。

5代目モデルとなる現行モデルでは「SPORT HIBRID SH-AWD」と銘打ち、独自技術を満載してホンダの高級車はこうなると世界に発信するために存在感を高め登場しています。

高級セダンとしてのスペックは備えているのか?

2015年に登場した現行のレジェンドはV6 3.5L、最高出力231kW(314PS)、最大トルク371N・m(37.8kgf・m )でホンダのNA車としては最大の出力を発揮しています。

ハイブリッドを搭載し大排気量ながらJC08モード16.8km/Lの低燃費です。

トランスミッションにも7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を搭載しホンダの持ちうる技術を存分に満載しています。

室内には革張りのシートと木目調パネルなどで高級感が表現され、ハイブリッドモデルならではの押しボタン式のシフト操作方法となっており、直感的な操作が可能です。

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高級車として必要になる後席の広さも問題がなく、VIPユーザーが運転手付きでくつろぎながら移動する際にも快適な空間が保障されます。

室内のスピーカー、オーディオシステムはKrellを採用しておりメーカー純正とは思えないサウンドを最初から装備しており、ラゲッジルームもゴルフバッグが最大4個収納可能な大きめのサイズです。

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外観はホンダアイデンティティとなる中央のグリル形状は踏襲しながらも威圧感を持ったデザインとなっており、車のサイズ感にマッチした19インチの大口径ホイールでまとめられています。

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ヘッドライトは現在のホンダ高級車の定番となりつつあるLEDの多灯ライトが2列に並び、車の迫力をアップする効果と「ジュエルアイLEDヘッドライト」と命名されているように、まるで宝石を並べた美しさと輝きがありますね。

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装備・オプション類は最初から全てのメーカーオプションが標準となっていて、追加するべきオプションが何もない完璧な状態で用意されています。

またホンダSENSINGと呼ばれる安全装備には

  • 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
  • 歩行者事故低減ステアリング
  • 渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
  • LKAS(車線維持支援システム)
  • 路外逸脱抑制機能
  • 誤発進抑制機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 標識認識機能

以上の全てが含まれていて、安全に関しても抜かりはありません。

高級車の名に恥じないホンダで考えられる技術を全て集結させた最高の1台でしょう。

同じ価格帯にはどんな車があるのか?

ホンダ・レジェンドの価格は680万円です。

同等の価格帯の高級セダン、各メーカーのフラッグシップモデルとしては

日産シーマ(764万円~)

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レクサス・GS 450h(742万円)

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レクサス・LS F SPORT(1015万円~)

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などが国内メーカーのものになります。

海外では

BMW・523d(599万円)

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メルセデス・ベンツE-class(675万円)
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アウディ・A7 Sportback 2.0 TFSI quattro(725万円)

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などの各メーカーを代表するモデルがあります。

どのメーカーの車両もメーカーの顔とも言えるモデルが勢揃いしており、最新技術や自社強みを惜しげもなく投入しています。

そんな他メーカーと比較をしても、レジェンドコストパフォーマンス的に他を圧倒しています。

燃費、SPORT HIBRID SH-AWD、出力などどれを取ってもホンダ唯一の技術が目白押しで安定感のある高級セダンです。

しかし装備や性能で圧倒していても、知名度・販売数は他メーカーを大きく下回ります。

何故販売数で他メーカーに遅れを取るのか

レジェンドと他の高級車を比較をした場合には正直メーカーのブランドイメージに大きな差があります。

技術・内容等は素晴らしく、車自体に足りないものがあるのかと言えば何もありません。

ないのはグリルに鎮座する「H」マークの、高級車・ステータスブランドとしてのイメージです。

海外ではアキュラなどの高級ブランド持っていますが、日本では浸透していないため高級イメージが無いのです。

それに対しBMW、ベンツ、レクサスと言えばそのブランド名だけで高級車のイメージが付いているために格が違います。

特にレクサスの成功でジャパンメイドの高級車の地位は完全に奪われたといっても過言ではありません。

今やレクサスはホンダや日産ではなく、BMWやベンツなどステータスブランドと比べられる地位に来ており、価格の安さや装備面の充実などで比較されるレジェンドとは違う世界に存在します。

高額車を購入する層は自分の地位にふさわしいブランドを想像し、行動をすることでしょう。

憧れや理想の形が購入者の購買意欲を掻き立てる力が、レジェンドというより、ホンダの「H」エンブレムには足りていないと言わざるを得ません。

ホンダではNSXやレジェンドのみが高級車と言われる価格帯に存在しますが、他のメーカーではそれ以外の多くの周辺価格帯を提供し、自分の身の丈に合わせてブランドを購入することが可能です。

購入車両のステップアップという面でも、中間価格が手薄のホンダはトヨタ・日産と比較しても不利と言わざるを得ません。

中間層のモデルの充実と急ぎ過ぎない技術開発が引いては高級車の販売に繋がり、全体の販売数の増加にも繋がっていくのではないでしょうか。

まとめ

ホンダではレジェンドをはじめ多くのモデルで当初のメーカーの予想を覆し、販売不振となっているモデルが存在します。

レジェンドで採用されるシステムは他のメーカーでは真似を出来ないものが多々あるにも関わらず、それを全体的な販売数の伸びには繋げられていない状態です。

マツダがスカイアクティブにより息を吹き返したように、レジェンドなどで採用されている技術を他の車種にもうまくフィードバックさせる事で、それらをひっくり返せるだけの力を秘めています。

この価格帯の高級車となると、装備が充実してコスパが良いからおすすめですと単純には言えない、ブランドステータスや歴史が存在感を増します。

残念ながらレジェンドはクルマとしての素性が良い反面、ブランド力が乏しいクルマと言わざるを得ません。

ホンダのレジェンドが好き、ホンダ以外には乗らない!というファンを除いて、同じ価格で車を選ぶのなら他メーカーを選ぶことをおすすめします。

高級車はコスパで乗るような庶民のクルマではありませんから。

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