3度の飯よりクルマが好き!

ローダウンスタイルMRマシン・バモス&ホビオ!走る秘密基地が欲しい人はコレ!

バモスの歴史~バモス・ホンダからホンダ・バモスへ

※バモス・ホンダ(初代バモス)※

vamos

ホンダ・バモスは非常にユニークなモデルです。

前身の「バモス・ホンダ」が誕生したのは1970年ですが、僅か3年で販売終了という不人気車種でした。

しかしその短命ぶりに引き換え、当時の子どもたちには鮮烈な印象を残しています。

理由は子供向けの特撮ドラマによく使われたからです。

『ジャンボーグA』にバモスI世、II世という名称で使われたのを始め、『ウルトラマンタロウ』では大幅な改造を施されてラビットパンダとして活躍しました。

しかし筆者が一番強烈に覚えているのは『猿の軍団』ですね。

荷台に大勢の猿たちを載せて迫ってくるバモスの映像は、未だにちょっとしたトラウマになっているくらいです。

勿論そのシチュエーションが衝撃的だったのもありますが、何といってもバモスの変てこなフォルムに驚かされました。

屋根もドアもボンネットもなく、まるで荷台に運転席をくっつけたようで、子供心に「このクルマ、エンジンどこにあるの?」と首を傾げたものです。

このようにドラマに多く使われた理由が元々安価なクルマであったことに加え、大量に売れ残ったためにメーカーが安く提供したからというのも面白いですよね。

見方によっては軍用車両っぽく見えますがジープみたいな格好良さはなく、似たようなコンセプトのダイハツ・ミゼットのような可愛げもなかったバモス・ホンダは古い映像だけに己の姿を残し、ひっそりと消えて行ったのです。

それから26年を経た1999年。「バモス・ホンダ」は「ホンダ・バモス」と姓名をひっくり返して復活するのですが、初代を知っている人間からしたら「バモスのくせに普通のクルマになってしまった!」と軽く失望した事でしょう。

2代目バモスはどんなクルマ?

vamos_2写真を見ただけで、初代バモスと2代目バモスが全く違うクルマであることが分かりますね。

唯一の共通点は「商用車として使われることが多い」というものですが、初代バモスは「TN360」という軽トラックから屋根やドアを省いて運搬車としての機能だけに絞ったのに対し、2代目は「ストリート」という商用ワゴンをベースに快適性を加味して乗用車に近づけたものです。

バモス・ホンダのファンからしたら面白味に欠けるのですが、結果的にホンダ・バモスは商業的に成功を収めました。

競争率の激しい軽ワゴンのジャンルにあって1999年に発売されて以来、ハイルーフタイプの「ホビオ」の追加やマイナーチェンジを繰り返しながら現在まで売れ続けているということは、基本コンセプトが優れていることの証明でしょう。

最近の軽ワゴンのトレンドは、背を高くして室内スペースを広げることと電動スライドドアなどの快適装備でファミリー層を取り込むのに躍起になっていますが、バモスのイメージはズバリ「硬派」です。

メーカーもそれを意識したのか宣伝写真にもダークなボディカラーがよく使われています。

筆者もそうですが比較的年輩の男性にとっては「車高が低いクルマほど格好いい」という固定概念があるので、未だにミニバンに対する拒否反応を示す人も多いのです。

そんな世代の人間から見ると子供のためにデザインを犠牲にしたトールワゴンより、どっしり低く構えたようなバモスのフォルムがクールに感じられます。

初代のような独創性には欠けますが、2代目バモスも流行に逆らって頑なに己を主張する個性的なクルマなのです。

しかも駆動方式がありふれたFFではなく、MR方式(ミッドシップ/リアドライブ)というのもスポーツカーを連想して男心をくすぐります。

バモスとバモスホビオ、買うならどっち?

vamos_vamos_hobio

「バモス・ホビオ」は2003年にホビオの派生モデルとして誕生しました。

外見的にはフロントグリルのデザイン変更とルーフ部分の厚みが増したくらいで大幅なイメージチェンジはありませんが、テールランプがバンパー内蔵型に変更されたことでリアゲートの開口部が大きくなっています。

全高が105mm高くなれば荷物も沢山積めますので商用車としても有利に働きますが、それ以外にも撥水+消臭機能付シートを追加するなど快適性もグレードアップしました。

頑なにローダウンスタイルを守ってきたバモスがハイルーフタイプを追加したのは、決して子持ちファミリーに迎合したのではありません。

リアエンジンの特性を生かした低床設計と様々なシートアレンジにより、リアシートをフルフォールダウンして自転車を積み込むことも可能になりましたし、全てのシートを倒せば大人がゆったり横になることもできます。

何よりもホビオの方向性を表しているのは28ヶ所に配置された「ユーティリティナット」でしょう。

vamos_cargo

これにより壁面に穴を開けることなく色んな位置にボルトを取り付けられるので、パイプや金具などを自由自在に配置して自分好みの荷室を作り上げることができます。

ペット専用スペースに改造するも良し。本棚を作って読書室にするも良し。自慢のスピーカーを設置してオーディオルームにするも良し。

まさしくアイデア次第で無限の使い方ができるワゴンだといえます。

骨太な男のクルマが欲しいならバモス。

多趣味の人やDIYが好きな人ならホビオを選ぶのがオススメです。

バモス/バモスホビオの短所とは?

これまではバモスとホビオの良い点ばかりを挙げてきましたが、当然ながらどんなクルマにも短所はあります。

バモスの短所といえば、やはり「基本設計の古さ」に原因があるといえるでしょう。

こればかりは20世紀に誕生したモデルだから仕方ないですよね。

主流の電動スライドドアの設定もありませんし、4WD車以外のATは3速で当然CVTもありません。

その古さは燃費にも現れています。

ハイブリッドカーの台頭により、ガソリンエンジン車も燃費の改善が急務になりました。

しかしバモスが登場した時代はそれほど燃費競争は激しくなかったので、色んな意味で昔ながらのホンダエンジンなのです。

「ホンダのクルマは大きいのも小さいのもキビキビ走る」と言われたものですが、それは高回転型のエンジンであることに加え、ギヤ比の設定にも関係があります。

そもそもエンジンというものは「燃費が良い回転数」と「パワーの出る回転数」は異なるものです。

最近のクルマは4速ATやCVTで一番燃費の良い回転数を使うように緻密にコントロールしているのですが、このバモスにそんな芸当はできません。

一応カタログ上は16.8km/Lと悪い数値ではないのですが、実際に走ってみると不満を訴えるユーザーが多いのはそのためです。

しかし楽しく走るという点は、最新モデルには味わえない醍醐味だといえるでしょう。

まとめ~バモスには最新型ワゴンにはない魅力がある

2代目ホンダ・バモスはこれまでフルモデルチェンジをしていないので、値崩れが少なく中古車市場でも人気があります。

どんなに年式が古くても「現行型」になるわけですからね。

しかしバモスの中古車を購入するのであれば、必ず頭に入れておいて欲しいことがあります。

それは「このクルマのエンジンはタイミングチェーン式ではない」という点です。

タイミングベルトがチェーン式でない場合、10万キロを目安として交換の必要があることはご存知の方も多いでしょう。

最近の乗用車はほとんどがチェーン式になっているのですが、古いクルマの中には未だにベルト式のタイプもあります。

タイミングベルトの交換には結構な費用がかかりますので、もし中古のバモスを買うのならくれぐれも走行距離に注意してくださいね。

短所を含めても、バモスは充分に魅力的なクルマです。

自動ブレーキシステムも付きません。リアシートはスライドしません。電動格納ミラーも無いです。

安全装備の必要性はありますが、本当に全ての人々がそんな機能を必要としているのでしょうか?

燃費や快適装備じゃなく、「格好いいクルマ」や「気持ちよく走れるクルマ」を優先して選ぶ人も決して少なくありません。

バモスがロングセラーモデルになったのには、それ相応の理由があるのです。

スポンサーリンク