3度の飯よりクルマが好き!

レクサスとメルセデス・BMWの違いを、レクサスの歴史やサービスから考えてみる

トヨタの高級車ブランドレクサスは、登場時は多くのクルマ好きや評論家からネガティブな印象を持って迎えられました。

どこまで行ってもトヨタはトヨタ。ベンツやBMWの歴史に太刀打ち出来るわけがない。大衆車メーカーが展開する高級ブランドメーカーという印象がつきまとい、初めの頃のレクサスの評判は散々でした。

ですがレクサスの根気強いブランド認知と、販売店の高いサービス力、そして製造車両の品質の高さから今ではメルセデスやBMWと肩を並べる程のブランドに成長しています。

レクサスの魅力

接客の質の高さ

レクサスの魅力は何よりもそのサービスの質の高さです。レクサス店を運営するのはトヨタディーラーから選りすぐって選出されたスタッフで、言葉遣いからお辞儀の仕方まで、一流ホテルのスタッフと同様の教育を受けてお店に立ちます。

ブランドとしていかに優れていても、ディーラーのスタッフの殆どが普通のサラリーマンであるベンツなどの高級外車ディーラーとは接客の質が異なります。

当然メルセデスのディラーマンも教育されているのですが、それは自動車販売員としての教育であってレクサス店員の接客とは根本的な違いがあるのです。

クルマの性能や品質には直接影響は与えません。しかし性能や機能が横並びする自動車業界で、高級をクルマから離れた部分でも体験してもらえるレクサスの接客力は多くの顧客に支持されました。

ミニやハーレーダビッドソンの掲げる、クルマ・バイクがある生活を、高級路線に持ってきたのがレクサスだといえるでしょう。

一つの世界観の提供することによって、レクサスはライバルに劣るブランド力をここまで短期間で引き上げることに成功したと考えています。

購入後のサービス

レクサスオーナーはレクサスオーナーズデスクという、24時間体制のコンシェルジェサービスを受けることができます。

今では○○コンシェルジェという言葉もありきたりとなりましたが、レクサスが登場したばかりの2000年代初頭はまだ珍しいサービスでした。

車のナビからボタン一つでセンターに繋がり、近隣のレストラン・ホテルから花束の予約、事故故障発生時のサポートとディーラーやメーカー業とは無関係のサービスを提供しました。

庶民からみると無駄なサービスを上乗せすることで、ボッタクっていると受け取られました。が、実際購入する富裕層にはとても役立つサービスとなりました。

こうして、コンセシェルジェサービスは、レクサスオーナーのステータスとしてサービスが続いています。今では誰もそのサービスをボッタクリとは言いません。

レクサスのブランド力の高まりによって、車両価値に見合ったステータスとして受け入れられたのです。

レクサスの魅力は?

レクサスの良い所は自動車業界トップのトヨタ自動車が手掛ける高級自動車である品質的な安心感です。

登場当初はレクサスの中身はトヨタ、と言われてきましたが、近年のモデルの成熟をみると品質や性能、エンジンのフィーリングもライバルとなる高級外国車に引けをとらないモデルがそろっています。

足回りやシートの硬さにはトヨタらしさも残りますが、多数の日本人の好みに合わせつつも外国製高級車によく似た乗り味が共存している独特なフィーリングを持ちます。

コレがメルセデスやBMWの丸パクリだとしたら、レクサスは個性のないパクリ車としてプアマンズ・ベンツになっていたはずです。

この連続性のあるクルマづくりは、いつかはクラウンの時代から受け継がれてるトヨタのマニファクチュアリングともいえます。

人によってはこの部分をトヨタの安っぽさに捉えることも有りますが、私自身はトヨタの個性だと思っています。

価格と性能のコストパフォーマンスに優れている

高いボディ強度・安全性

レクサスは高級車としての地位を確立しましたが、それでいても海外メーカーと比較して、コストパフォーマンスに優れているメーカーであることがわかります。

クルマ好きや一部の自動車評論家は、今なおドアの開閉音をクルマの強度や衝突安全の指標として見る部分がありますが、今の鋼材技術が発展した時代ドアの締まり音は殆ど剛性や安全性能に影響を及ぼしません。

ゴムのパッキンや金具次第でドア音を演出できる時代に、ドアの開閉音だけでレクサスを下に見る人もまれにいますが、あまりにもクルマについての理解が乏しい人ですので真に受けるのはやめてください。

日本の自動車用鋼材の製造技術は世界トップで、薄く軽量で強度の強いボディを作る能力で右に出る国はありません。

日本車の安全性能やボディの強度がドイツ車と比較しても、まったく引けをとらないことは、独立行政法人自動車事故対策機構の客観的データによっても証明されています。

過去、金庫と呼ばれたポルシェ930やメルセデスW124のイメージに引きずられず、安全性ボディの強度などは正しい基準で評価し選ぶようにしてください。

決してメルセデスやBMWがレクサスに劣っているという話ではなく、印象だけでレクサスの安全性を過小評価されているのはフェアではないと感じているだけです。

なお、レクサス車のドアの開閉音はベンツやBMWにも負けてはいません。先にも書いたように、開閉音は演出できますし、静寂性を突き詰めると開閉音は自ずと重厚なものになります。

https://mycar-review.com/safety/

一部自動車評論家でさえ勘違いしている、クルマの強度とドアの開閉音の関係はこちらの記事で詳しく検証しています。

純正装備が多くオプション料金が割安

同価格帯のライバル車と比べた場合ですが、レクサス車は標準装備のグレードが比較的多く、オプションの料金も高級車としては割安に設定されています。

レクサスRX200tを例に取ると、ボディーカラー・シートカラー・パネルカラーはすべて無料で選択が可能です。標準で20インチホイールを装備しています。

外国車では高くなりがちな、電動シートやヒーターのオプションも10万円かからず装着できますので車両価格から考えたら割安な料金であることが分かります。

BMWのX3はメタリックカラーに変更するだけで、87,000円かかります。シートのカラーを変更するためには22万円のオプションを選択肢なくてはいけません。

高級外車の多くはオプション料金が割高で、欲しい装備は基本お金を出してつけなくてはいけないのが常識ですが、クルマ好きで外車に理解のある人でもない限り、オプションだけで50万円・100万円なんて出せませんよね。

歴史か工業製品か?

以上のようにレクサスは日本のユーザーにマッチするモデルを提供してきました。クルマの基本的な性能もライバルに引けをとらないのがレクサスの良い部分ですね。

とは言え、メーカーにある伝説やヒストリーに価値を置くなら、レクサスというメーカーはどう逆立ちしても名だたるドイツ車に勝つことはできません。

ですが裏を返してしまえば、歴史という権威が存在しない純粋なクルマというプロダクトで比較した時、レクサスが劣る部分を見つけるのは難しいことでもあるのです。

歴史を取るか、商品としての品質と付随するステータスを選ぶのか?その価値観次第でレクサスは良くも映るし、悪くも映る、ブランドです。

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