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世界最速4ドア車のベースとなった、メルセデスベンツCLSを徹底解説!

メルセデスベンツCLSは、スタイリッシュなエクステリアを持つ4ドアセダンです。

クーペライクなスタイルを実現するためにサッシレスドアを採用し、メルセデスベンツではCLSを「4ドアクーペ」と呼んでいます。

CLSはEクラスをベースに開発されていますがサイズは大きく、車格はSクラスに匹敵する一方、室内はタイトでパーソナルなイメージを持つモデルです。

メルセデスベンツの豊富ラインアップの中でも、独特なオーラを放つCLSを徹底解説します。

メルセデスベンツCLSとはどんなクルマ?

代CLSは4ドアセダンながらも、車高が低いクーペのような美しいフォルムをもち、今までに無いジャンルのモデルとして2005年に販売開始されています。

高額なモデルでしたが、グローバルで累計販売は17万台と大ヒットし、BMW6シリーズ、アウディA7などの多くのフォロワーを生んだ4ドアクーペの元祖です。

衝撃的なスタイリングはメルセデスベンツのチューニングメーカー、ブラバスにも影響を与えています。

ブラバスはCLSをベースに730psのV12ツインターボエンジンを搭載した「BRABUS CLS-V12S ROCKET」を製作し、世界最速(365.71km/h)の4ドア車としてギネスブックにも登録されています。

現行モデルは2010年に発売され、流麗なスタイリングのイメージはそのまま引き継ぎながら、環境性能や安全性能を高めた2代目です。

日本では欧州から1年遅れて2011年から販売を開始しています。

先代から25mm長く、5mm広く、10mm高くなり、全長4,940mm×全幅1,880mm×全高1,415mmで、ホイールベースは20mm伸び、2,875mmです。

先代はスタイリングを優先するあまり、ドライビングポジションが独特で後席のヘッドスペースは狭く、居住性に問題がありました。

現行モデルは室内のパッケージングの見直しと、スタイリングの両立を図るためにボディ拡大を行っています。

CLSの最大の魅力であるエクステリアは、先代の流麗なイメージを持ちながらも、ダイナミックさが加味されたデザインです。

フロントはグリル内に大型のスリーポインテッドスターが埋め込まれ、鋭い目つきのヘッドライトで押し出しの強い伝統的なメルセデスフェイスになります。

サイドビューはフロントからリアに向けドロップしたプレスラインが入り、リアフェンダー周りの筋肉質なラインと融合する有機的なイメージです。

美しい弧を描くルーフラインと高いショルダーラインで、ウィンドウエリアは狭くスポーティーさが際立ちます。

リアエンドはなだらかに下がり、アーモンド形状のリアランプがエレガントなイメージです。

先代モデルは線が細いジャガーのようなイメージでしたが、メルセデスベンツの現行ラインナップに共通した力強さも感じることができるフォルムに進化しています。

CLSを徹底解説!

エクステリアの進化だけでなく、室内空間も大幅にグレードアップしています。

インテリアもワイド感のある横基調のデザインで、低いダッシュボードはクーペらしくスポーティーです。

後期型で追加されたセンターコンソールの大型ディスプレイに、後付け感のある点がマイナスですが、パーツやトリムの素材は上質で価格相応の質感を備えています。

ドライバーズシートはゆったりした大柄のレザーシートで、シートヒーターとメモリー機能付きのパワーシートが標準装備です。

後席は2人掛けのセパレートシートで、センターコンソールとアームレストが付きます。

ヘッドスペースはタイトですが、ホイールベースが延長されているので後席の足元空間や前後方向には余裕があり、乗り込んでしまえば快適です。

車高が低く、身をかがめて乗り込む必要があるので、セダンよりも乗降性はよくありません。

パワーユニットは4種類、5グレードのラインナップになります。

グレード エンジン 最大出力 最大トルク 燃費 (km/L) 価格
CLS 220d 2.2L直列4気筒

ディーゼルターボ

177ps/3,200-3,800

40.8kgm/1,400-2,800

18.5 \7,800,000
CLS 400 3.5L V型6気筒

ツインターボ

333ps/5,250-6,000

48.9kgm/1,200-4,000

12.5 \9,880,000
CLS 550 4.7 V型8気筒

ツインターボ

408ps/5,000-5,750

61.2kgm/1,600-4,750

10.2 \12,730,000
AMG CLS 63 S 5.5 V型8気筒

ツインターボ

585ps/5,500

81.6kgm/1,750-5,000

8.9 \19,050,000
AMG CLS 63 S 4MATIC 5.5 V型8気筒

ツインターボ

585ps/5,500

81.6kgm/1,750-5,000

8.5 \19,220,000

トランスミッションはCLS 220 dが電子制御7AT7Gトロニック 、CLS 400CLS 5509速の9Gトロニックです。

全車にECOスタートアップ機構(アイドリングストップ)が付き、ガソリンエンジンもピエゾインジェクターによる直噴化と高度な燃焼制御により、動力性能の向上と燃費改善を両立しています。

CLS 220 dに搭載されたディーゼルエンジンは、3.0リッターガソリン並みのトルクを低回転域から発生し、1.9トンのボディでも問題ありません。

ディーゼルは燃費も良くエコカー減税も受けられ、ランニングコスト面では有利です。

ただしピークパワーは物足りないので、強力な加速やドライバビリティでは、ガソリンエンジンが上回ります。

安全面でも抜かりなく、中長距離用と近距離用の6個のレーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラを装備し、前方だけでなく周囲のクルマとの距離や速度を検知し続ける「レーダーセーフティーパッケージ」、片側24個のLEDを個別に制御して照射位置を調整する「マルチビームLEDヘッドライト」など先進の安全装備が標準です。

さらに先行車追従式クルーズコントロール「ディストロニックプラス」は、車線認識でステアリングアシストも行う部分自動運転を実現しています。

トランク容量は520Lで、大きなコンビネーションランプがあるため開口部はやや狭いですが、幅や奥行きは十分なので日常的に問題ないスペースです。

リアシートも64分割可倒式のため、長さのある荷物も積み込めます。

サスペンションはAIRマチックサスペンションと呼ばれるエアサスペンションを装備し(CLS 220dはオプション)、センサーで検知したデータで電子制御を行うセミアクティブサスペンションです。

メルセデスベンツの高級サルーンらしい快適で静粛性の高い走りを実現し、スポーツモードにすれば路面追従性の高いセッティングとなります。

舵角に応じギア比を変化させる電動パワーステアリングと合わせて、ワインディングでもボディの大きさを意識させない活発なドライビングができます。

AMG CLS

AMG CLS2グレードは、600ps近いエンジンパワーに合わせて各部をチューニングしたスポーツモデルです。

ミッションは湿式多板クラッチ式の7速スピードフトMCT、強化ブレーキや専用開発された3ステージESPが装備されます。

後輪のみにエアサスを採用したRIDE CONTROLスポーツサスペンションはスタビリティが高く、ダイレクトなハンドリング性能はAMGモデルならではのドライブフィールです。

CLS唯一の4WDモデルであるAMG CLS 63 S 4MATICは、3367のリア寄りのトルク配分を行うパフォーマンス志向の4WDシステムで、ハイレベルなトラクション性能を発揮します。

メルセデスベンツの各モデルにラインナップされるAMGグレードですが、ワイド&ローでスタイリッシュなCLSは、AMGのスタイリングが最も似合うモデルでしょう。

まとめ

4ドアクーペという新しいジャンルを開拓したCLSは、エポックメイキングなモデルです。

クーペの美しいスタイリングと4ドアのユーティリティーの両方を必要とするマーケットが、意外なほど大きいことを証明しました。

Eクラスよりもエモーショナルなスタイリングや、スポーティーなドライブフィールは魅力ですが、誰にでもおすすめできる車ではありません。

現行モデルで改良されたとはいえ、乗降性は悪く、後席の居住性は劣ります。

ドライバーシートの視界やポジションもセダンほど自然ではなく、ネガな部分ができたとしても、スタイリングを優先したモデルです。

カタログやWEBの写真で一目惚れしたとしても、必ず何度か試乗して、自分の使い方に合うかどうか確認してから購入することをおすすめします。

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