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MINIクラブマンは個性が薄めで使い勝手が上がった普通の車?

MINIクラブマンは、MINIのラインナップの中でもステーションワゴンのボディを持ったモデルです。

MINI3ドアのボディとホイールベースを延長し後席とラゲッジを拡大、3ドアの弱点でもあるユーティリティーを向上しています。

日本では2008年に2代目MINIのバリエーションとして初代モデルが発売。

運転席側だけに「クラブドア」という後席アクセス用の観音開き式のドアを追加し、リアハッチもセンターから両側に開く観音開きドアを採用しました。

MINIクラブマンとしては2代目になる現行モデルは2015年11月から国内販売を開始しています。

観音開きのリアハッチドアは継承されましたが、クラブドアを廃止し通常の4ドアへ変更されました。

MINIならではの個性的なキャラクターと実用性をあわせ持つMINI クラブマン、その使い勝手をチェックしましょう。

MINI クラブマンはどんなクルマ?

エクステリア全体のイメージはMINIそのもの、ですがクラシックMINIよりもはるかに大きなボディのおかげで、「可愛い」とは素直にいいがたい雰囲気です。

フロントは楕円のヘッドランプ、六角形のグリルなどMINIのモチーフは採用していますが、広い車幅もあり若干間延びしたイメージになります。

4ドアとなったサイドビューはMINIとしては長く感じますが、リアオーバーハングは短いので「ステーションワゴン」というよりも「シューティングブレーク」と呼んだ方が良いデザインです。

観音開きのリアハッチドアは、クラシックMINIのトラベラーやカントリーマンなどのオリジナルをモチーフにしています。

現行モデルでは横長で大型のリアコンビランプを、リアウィンドウ下に配置。

伝統的にCピラー下部にコンパクトなテールランプが配されるMINIのリアビューとは、大きく異なるモダンな印象になっています。

インテリアはMINI独特の円形のセンターコンソールを採用していますが、3ドアからの流用ではなくクラブマン専用設計です。

エンジンスターターなどのトグルスイッチや、円形のドアインナーハンドルなどがMINIらしさを表現しています。

ハッチバックよりも上級に位置するモデルでもあり、インパネやドアハンドルを囲む装飾フレームなどで上質感を演出します。

メーターパネルは速度計とタコメーターを組み合わせた、小型で独立型のアナログメーターとなりクラシカルな雰囲気です。

円形のセンターコンソールには、8.8インチのディスプレイが内蔵され(ONEではオプション)、ナビゲーションやオンボードモニター情報、車両設定の情報が表示されます。

シフトノブ横に配置されたダイアル式のMINIコントローラーで操作可能で、コントローラー表面にタッチパッドを内蔵、指先での操作入力も可能です。

円形のコンソールの外周にはLEDのリングイルミネーションが付き、カラーを変えることで運転支援システムのアラートなどを直感的ドライバーに伝えます。

大きなボディでも、俊敏でキビキビとした「ゴーカートフィーリング」は失われていません。

ステアリングの操作に対する反応は早く、水平移動するような感覚はMINIならではのドライブフィールです。

MINIドライビングモードの装備があれば、シフトセレクターを囲むリングでSPORT、MID、GREENという3つの走行モードが選択でき、エンジンやトランスミッションなどの制御がモードに合わせて最適化されます。

ダイナミック・ダンパー・コントロールと組み合わせればダンパーの減衰力も連動して制御が可能です。

クラブマンの使い勝手はどうなのか?

ボディサイズは全長4270mm×全幅1800mm×全高1470mm、先代モデルに対して全長で290mm、全幅で115mm、現行のMINI5ドアに対しても全長270mm、全幅75mm、全高25mm大きくなっています。

全幅1800mmは国産車ではクラウンと同じ、日本語的にはおかしいのですがMINIクラブマンは「最も大きなミニ」です。

MINIハッチバックと比較すれば、取り回しに注意は必要になりますが、日本ではギリギリ許容できるサイズになります。

ボディが大きくなって得たものは、先代の2人掛けから3人掛けになった後席の居住性とラゲッジです。

水平に伸びたルーフと、ほぼ同じサイズの前後ドアを持つ4ドアボディは、後席へのアクセスも良くヘッドクリアランスも十分になりました。

ホイールベースも2670mmとVWゴルフよりも長く後席足元も広いので、大人が快適に移動できる空間に仕上がっています。

ラゲッジルームは後席利用時で360L、最大で1250Lまで拡張でき、標準で6:4、オプションで4:2:4の3分割可倒式に変更可能です。

特徴的なリアゲートの観音開きドア(スプリットドア)は、オプションでイージーオープナー機能を採用しました。

リモコン操作だけでなく、半径1.5メートル以内でイグニッションキーを持っていれば、リアバンパーの下に一度足をかざすだけで右側のドアが開き、もう一度かざすと左側のドアが自動的に開きます。

やや斜め上方に開くスプリットドアは、横開きや上開きよりも少ない後部スペースで開閉ができますが、雨天の際には雨が入りやすくドア自体がスプリングで開くため閉める時は重いのが難点です。

また、リアウィンドウが分割されているので後方視界も良くありません。

各ドアの内側には、1リットルのペットボトルが入る大型のポケットがあり、スプリットドアの内側にもスペースが準備される為収納力は十分あります。

MINIの本来のスタイルが持つ可愛さは薄まっていますが、1台で何でもこなせるユーティリティーはMINIクラブマンの大きな魅力です。

クラブマンのオススメグレードとオプションは?

MINIクラブマンはガソリンとディーゼル、モデルによりスペックの異なるパワーユニットが搭載されています。

ミッションはMINI初となるステップトロニック付き8速AT(ONEとCOOPERは6速AT)となり、マニュアルミッションはありません。

パワーユニットはエンジンが1.5L直4ターボ、2.0L直4ターボの2種類、ディーゼルは2.0L直4ターボとなり、グレードによりスペックが異なります。

グレード パワーユニット ミッション 燃費 価格
ONE 1.5L直3ターボ 102ps/180Nm 6速AT 17.2km/L \2,900,000
COOPER 1.5L直3ターボ

136ps/220Nm

6速AT 17.1km/L \3,440,000
COOPER S 2.0L直4ターボ

192ps/280Nm

8速AT 16.6km/L \3,900,000
COOPER D 2.0直4ディーゼルターボ 150ps/330Nm 8速AT 22.0km/L \3,640,000
COOPER SD 2.0直4ディーゼルターボ 190ps/400Nm 8速AT 22.7km/L \4,100,000
COOPER S ALL4 2.0L直4ターボ

192ps/280Nm

8速AT 14.9km/L \4,160,000
JOHN COOPER WORKS 2.0L直4ターボ

231ps/350Nm

8速AT 14.2km/L \5,000,000

COOPER S ALL4JOHN COOPER WORKS(JCW)は、MINI独自の4WDシステムを採用しています。

JCWは専用スポーツサスペンション、赤く塗装されたブレンボ製4ポッドピストンキャリパーを採用したブレーキシステム、専用エアロダイナミックキットなどを装備したトップパフォーマンスグレードです。

様々なオプションで自分なりのMINIを作り上げるのも楽しみですが、機能面では必須のオプションもあります。

インテリアのデザインとのフィッティングや機能面、リセールバリューを考慮しても純正ナビは装着が必要です。

衝突回避ブレーキと前車追従式のアクティブクルーズコントロールがセットされるドライビングアシスト、LEDヘッドランプは付けておいた方が良いオプションでしょう。

その多くが標準装備となり、多人数乗車でも動力性能に余裕があるCOOPER Sがグレードでのオススメになります。

ガソリンとディーゼルで悩みますが、安価な軽油を使用し燃費も良いのでランニングコストが軽く、20万の価格差もクリーンディーゼルのエコカー減税で挽回が可能です。

さらにJCWを超える大トルクの強力な加速を楽しめ、ガソリン並みの静粛性を持つCOOPER SDをオススメグレードとしました。

まとめ

MINIハッチバックは大きな子供がいるファミリーで使うには、ユーティリティーが不足していますが、MINIクラブマンならファーストカーとして十分に対応できます。

長いホイールベースのおかげで直進性も良く、高速でのロングドライブも得意です。

一方でボディは大きくなり、立派ばリアデザインもスプリットドアが無ければ、MINIだとはわかりません。

それでもMINIのイメージで広い室内を欲しがるユーザーは多く、こうしたチャレンジができるのもMINIのブランドロイヤリティが高いおかげです。

従来のMINIファンの賛否両論はともかく、個性を持った実用ハッチバックであることに変わりはありません。

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