2016年1月にマイナーチェンジされたミラージュは、三菱自動車の世界戦略車のコンパクトカーとして販売されています。
ミラージュの特徴は、他のコンパクトカーに比べて、価格が安めである事でしょう。軽自動車と肩を並べるレベルです。居住性も良く、大人5人が乗っても十分な広さを確保しています。
ザ・コンパクトカーと言っても過言ではない「デミオ」を比較対象として挙げ、ミラージュのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
室内の広さ
下の図をご覧ください。
車名 | 室内長 | 室内幅 | 室内高 |
ミラージュ | 1,870mm | 1,390mm | 1,220mm |
デミオ | 1,805mm | 1,445mm | 1,210mm |
室内長で65mm、室内高で10mmと僅かながら勝利。室内幅こそデミオに55mm負けていますが、数字上のトータルではミラージュが広いですね。
インテリアは、ミラージュの上級グレード”G”は車体価格148万円価格相応の装備です。本革シフトノブ・本革巻きステアリングホイールやステアリングオーディオスイッチが付いています。
”M”グレードは上記の三つが付いていません。高級感と言う点では物足りなさがありますね。「走る喜びを追求した最上級グレード」と謳っているので、室内の高級感は重視していないのでしょう。
対するデミオは、グレード”13S” 車体価格145万円の2WD・5MTで見てみましょう。
ステアリング・シフトノブ・パーキングブレーキレバーが全て本革巻き、シートに独特のエンボス加工を施しています。黒基調のスポーティな雰囲気を醸し出していますね。
とは言うものの、ミラージュもデミオも価格帯を考えたら、高級感を求めるクルマではありませんので、過度な期待はしないほうがいいですね。
ラゲッジスペース
日常生活で重要な、ラゲッジスペースはどうなのでしょうか?
ミラージュ
コンパクトカーとなるとスペースが小さくて使いづらいイメージがあります。ミラージュは大荷物でも無ければ、不便さを感じる程ではありません。
カーゴフロアボックスを床下に設置しているので、小物類で限られたラゲッジスペースを埋めてしまう・・・そんな心配も無いのです。
たくさん荷物を積む時には、後席を倒して大容量のラゲッジスペースを確保できます。フラットになるので、荷物を積んだ時の安定性も抜群です。
気になる点として、荷室の開口部が「Tの時」になっている事です。この形がネックとなって荷物の積み下ろし辛さがあります。この形は何とかして欲しかったですね。
デミオ
特徴としては、ミラージュと大差ありません。デミオの優れている所は、ミラージュの難点である荷室の開口部が広い事です。
飾り気のないスッキリしたラゲッジスペースと、ワイドな開口部のおかげで、荷物の積み下ろしが簡単に出来ます。
燃費
続いて燃費性能を見ていきましょう。
ミラージュ
総排気量1.2Lのガソリンエンジン、JC08モードで25.4Km/Lの燃費です。大変優れている訳ではありませんが、低燃費である事は間違いありません。
デミオ
仕様により燃費に差があります。下の図をご覧ください。
エンジン | 2WD(AT) | 2WD(MT) | 4WD(AT) |
ガソリン | 24.6Km/L | 21.8Km/L | 20.6Km/L |
ディーゼル | 26.4Km/L | 30.0Km/L | 22.8Km/L |
デミオはガソリンエンジンとディーゼルエンジンで燃費性能に大きな差がありますね。
特にディーゼルエンジンはマツダの得意分野なだけあって、ガソリンエンジンを凌駕しています。使用するのも軽油ですから、燃料代も安いので、コストの面でも優れているのです。
価格
価格ではどうでしょうか?
車名 | 価格 |
ミラージュ | 138万円~148万円 |
デミオ | 135万円~224万円 |
ミラージュは2種類、デミオは6種類のグレードが用意されています。
デミオは豊富なグレードから好みを選ぶ事が出来ますが、ミラージュは上級グレードの装備が必要か否かの選択になってきますね。
結論
ほぼすべての性能に対して、マツダ・デミオが勝っていると言えます。ミラージュは、ガソリン車での燃費性能、居住性と購入価格で優位に立っているでしょう。
コンパクトカーの熾烈な争いの中、苦戦を強いられているミラージュ。強豪揃いの中で如何にして存在をアピール出来るでしょうか?
この記事は私個人の意見が盛り沢山です。「それ本当?」と疑いたくなる文面もあったかもしれません。事実を確認したい、興味を持った方がいたのならば、一度販売店に足を運んで、実際に体感する事をオススメします。