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シンプルで堅実なスズキOEM車・日産NV100クリッパーリオは変わらない平凡が魅力的

NV100クリッパーリオってどんな車?

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「NV100クリッパーリオ」は、日産自動車が販売しているセミワンボックス型軽ライトバンです。

いささか長い車名ですが、この「NV100」という記号は「日産のバンで車両重量1,000kgクラス」であることを表していて、トラック型モデルは「NT100」となります。

「クリッパー」は足の速い馬という意味で、これはかつて日産が吸収合併したプリンス自動車が販売していた中・小型トラックの名称に由来するものです。

初代クリッパーリオが誕生したのは2007年。三菱自動車からOEM供給される形で発売されましたが、どちらかといえば商用車の性格が濃いワゴンでした。

リオはスペイン語の「川」という単語ですが、リオのカーニバルを連想させ明るいイメージもあるということで車名に加えられたものです。

2013年に発表された2代目からは名称も「NV100クリッパーリオ」に変わり、生産も三菱からスズキへと変更されてより乗用車として洗練されたワゴンに生まれ変わりました。

2015年に発表されたこのモデルは3代目にあたります。

フロントガラスの前に短いボンネット部分があるワゴン車をセミワンボックス型(またはキャブオーバー型)と呼びますが、現在このジャンルの軽自動車はダイハツとスズキの2社による独占市場に近い状態です。

他のメーカーからもこのスタイルの軽ワゴンはリリースされていますが、実はホンダのバモス以外はダイハツかスズキが製造を請け負うOEM車になっています。

ちなみにスズキは日産以外にマツダと三菱にも供給しているので、このNV100クリッパーリオはスズキ・エブリイワゴン、マツダ・スクラムワゴン、三菱・タウンボックスと兄弟車です。

NV100クリッパーリオの特徴

ひとくちに軽ワゴン車といっても、その使用目的や装備によってある程度住み分けがされています。

NV100クリッパーリオのようなセミワンボックス型ワゴンは商用車をベースにしたものが多いため、車内や荷室が広く力強い走行性能を備えていることが特徴といえるでしょう。

したがってメインターゲットは男性ユーザーになります。

一方でトールワゴンやスーパーハイトワゴンは女性ユーザーを取り込むため、小さい子供を乗せたり買い物などの日常生活に便利な装備を充実させ、馬力よりも燃費性能を重視したモデルが多いのです。

このNV100クリッパーリオは、室内長2,240mm、 室内幅1,355mm、 室内高1,420mm(ハイルーフ車)とスーパーハイトワゴンにも劣らないキャビン空間の広さに加え、4人乗車時でも余裕で荷物を積めるほどの荷室を備えています。

※後席を倒した状態※

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また前部席と後部席を倒すと、完全なフルフラットスペースが出現するのも大きなセールスポイントであり、これは「エンジンが座席下にある」というセミワンボックスワゴンのメリットを最大限に生かしたレイアウトです。

これはフロントシートを車体前方に配置することによって可能になりました。

後部シートが完全フルフラットにならないトールワゴンやハイトワゴンよりも、広大な空間を多目的に使えるのです。

子供の送り迎えや毎日の買い物には燃費の良いワゴン車のほうが良いかも知れませんが、家族でピクニックやドライブ旅行に出かけるのなら、大容量のラゲッジスペースを誇るNV100クリッパーリオは最適でしょう。

NV100クリッパーリオの魅力

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モデルチェンジのたびに乗用車としてのエッセンスを加え、この3代目モデルは荷室スペースの広さを生かしながら、運動性能や快適性も大幅に進化させました。

658cc・3気筒DOHCインタークーラーターボのエンジンは最高出力47kW(64PS)/6,000rpm、最大トルク95N・m(9.7kgf・m)/3,000rpmを発生。

パワフルかつトルクフルでありながら、燃費もクラストップのJC08モード 16.2km/L(2WDターボ)を達成しました。

またボディパネルに高張力鋼板や超高張力鋼板を多用することにより、耐久性と軽量化を両立させており、これらに加え最先端の安全装備を採用してドライバーの安心を強力にサポートしています。

「エマージェンシーブレーキ」はフロントガラス上部に設置した赤外線レーザーレーダーによって前方の危険を察知すると、警告灯と警告音でドライバーに危険を知らせるとともに緊急用自動ブレーキを作動させるシステムです。

またエマージェンシーブレーキには、前方に障害物がある時にアクセルを強く踏むと自動的にエンジン出力を抑える機能も搭載されています。

これは近年高齢ドライバーを中心に増加している「アクセルとブレーキの踏み間違い事故」の防止にも大きく貢献する機能です。

オートスライドドアの挟み込み防止機能が付いた「ワンアクションパワースライドドア」も便利な装備ですね。

リモコンさえ身に付けていれば指先ひとつで開閉できるので、荷物をたくさん抱えている時などに役に立つのは間違いありません。

価格設定は極めてシンプル

NV100クリッパーリオはエンジンが1種類なので、価格設定もいたってシンプルです。

駆動方式とルーフ形状に加えグレードもEとGの2種類のみ。つまりベーシックモデルがEで、上級モデルがGになります。

価格を見ればお分かりのように価格差は約8万円程度しかありません。

両グレードの違いは電動スライドドアが「片側」か「両側」かと電動オートステップの有無だけで、それ以外の装備は全く同一なのです。

実際は細かくグレード分けされていると購入する際に迷ってしまうので、ある意味親切な価格設定だといえるでしょう。

●2WD車

  • 標準ルーフE……1,605,960円
  • ハイルーフE……1,616,760円
  • ハイルーフG……1,692,360円

●4WD車

  • 標準ルーフE……1,735,560円
  • ハイルーフE……1,746,360円
  • ハイルーフG……1,821,960円
※(価格は税込)

スズキ・エブリイワゴンとの違いは?

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NV100クリッパーリオはスズキのエブリイワゴンのOEM車なので、中身や価格はほとんど同じです。

色々と変えてしまうとコストが掛かってしまうので、フロントマスクなどに個性を持たせて強引に差別化させてしまうケースが多いのですが、ほとんど違いは感じません。

初代のクリッパーリオは日産車特有の分割フロントグリルを採用してアイデンティティを出していたのですが、2代目・3代目と時代が進むにつれ日産色が薄まるどころか、どこかワゴンRチックになっているような気もします。

それが格好悪いということではありません。

無理矢理個性を出そうとするのではなく、全体のデザインに破綻をきたさないようなシンプルな顔つきだといえるでしょう。

結果的にエブリイワゴンとの違いはますます少なくなったので、どちらを選ぶのかは「ブランドの好き嫌い」や「どちらのディーラーが近いか」などといった細かい点になってきますね。

ちなみにオプションや装備も同じですがスズキと日産では呼称が異なるので、カタログで比較する時のために知っておくと便利です。

日産 スズキ
エマージェンシーブレーキ レーダーブレーキサポート
踏み間違い衝突防止アシスト 誤発進抑制機能
VDC(ビークルダイナミクスコントロール) ESP

まとめ~地味だけど確実に進化した3代目NV100クリッパーリオ

3代目NV100クリッパーリオは、先代モデルと比べてあらゆる点で改良されています。

動力性能や燃費は勿論、使い勝手や安全装備だって一段も二段も向上しました。

その一方で「変わり映えしない」や「兄弟車と区別しにくい」といった声があるのも事実ですが、そんな批判的な意見の多くは「外観」に関するものです。

しかし思い返してみてください。

これまでの自動車のモデルチェンジの歴史の中で、見た目は大きく変化しても中身がまるで変わってなかったり、逆に改悪されてしまったというケースも少なくありませんでした。

そう考えると3代目NV100クリッパーリオはユーザーのことを最優先に考え、「真面目なモデルチェンジ」をしたクルマだといえるでしょう。

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