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軽くて燃費も良好なNV200バネットは海外市場も見越したMT仕様も嬉しい

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日産NV200バネットは、NV350キャラバンよりも一回り小さいワンボックスタイプのライトバンです。

商用車ですがフォルムはスタイリッシュで、まるでコンパクトミニバンに見えます。

ビジネスユースだけでなく、最近ではタクシーにも使われていて街で見かける機会も多い車です。

5ナンバーのコンパクトサイズなので国内専用車と思いきや、実は世界中で売られる日産の世界戦略車になっています。

ニューヨーク市のタクシー(イエローキャブ)13,000台もNV200バネットに切り替わるそうです。

知られざる日産のベストセラーカーNV200バネット、人気の秘密を徹底解剖します。

NV200バネットはどんなクルマ?

NV200の「NV」はNew Generation Vehicleの略で「200」は車両総重量2,000kgのクラスを表してます。

バネットは1978年から続くワンボックスタイプのライトバンシリーズの歴史あるモデルです

日産のセレナもルーツをたどれば「バネットセレナ」から始まっています。

NV200バネットはエンジンの上に運転席のあるキャブオーバータイプではなく、フロントにエンジンを搭載したFF車です。

同じボディサイズでの積載性では不利な形式ですが、衝突安全性や安定した操縦性の確保のためフロントエンジン方式を採用しました。

ボディ

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ボディは全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,855mmの取り回しの良い5ナンバーサイズ。

コンパクトな車体からは想像もできないぐらい積載性は抜群です。

1,200mmの荷室幅、荷室容積は3,700L(2名乗車時)で不足する事はまず無いでしょう。

FF車のメリットを生かして荷室床もフラットで、荷室底面の高さも520mmしかありません。

助手席下のスペースが空洞の為、細い長尺の荷物なら3mの物も積み込めます。

フラットで低い荷室の床にこだわり、4WDモデルは床面が高くなってしまうので設定はありません。

エンジンは1.6リッターDOHC水冷直列4気筒

エンジンはレギュラーガソリン仕様の1.6リッターのみです。

車重は1,200kgなので十分なパワーですが、最大積載量の600kgまで積んだ場合はパワー不足が否めないでしょう。

55Lの燃料タンクと14.0km/Lの低燃費で、満タンでの装甲距離は770km(カタログ燃費通りなら)にもなり給油回数も少なくて済みます。

エクステリア

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ミニバンのようなノーズのあるワンボックスフォルムで、全体的にスムーズでシンプルなラインのエクステリアです。

すっきりしたサイドウィンドウのラインやリアバックドアのデザインなど、欧州の雰囲気を持っています。

リアドアは積載性のよいスライドドアですがドアのウィンドウは開きません。

その代りドアの一部分が開閉できるスライド式のサイドウィンドウが選択できます。

インテリア

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インテリアは商用車らしい質実剛健さで使いやすさ第一のインテリアです。

助手席の背もたれを倒すとテーブルになるシートバックテーブル、物が置きやすいインストアッパートレイや運転席シートアンダートレイを装備し、前席周りの収納力や機能性は十分でしょう。

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シンプルなメーター内には車両情報ディスプレイを装備し、燃費の確認やエンジンオイル交換などメンテナンス時期の通知を行ってくれます。

運転席はキャブオーバーのような抱え込むようなハンドルではなく、乗用車に近いハンドル角度を実現しました。

長時間の運転でも疲れにくく、快適な運転姿勢をとることができます。

高いアイポイントと下げられたウェストラインのおかげで視界も良好、ステアリングシャフトの無い足元も広々です。

バンタイプ・ワゴンタイプの違いは何?

バンタイプ

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バンタイプは4ナンバーの商用登録です。

乗車定員は2人乗りと5人乗り、リアは一体で折りたたむベンチシートで貨物優先仕様になります。

タフなビジネスユースが前提なので、汚れてもキズがついても気にせず使えるように後部座席や荷室周りの内装のほとんどで鉄板がむき出しです。

価格

価格はベースモデルのDが173.4万円からスタートになります。

リモコンキーは付きますが、パワーウィンドウはオプションで前後のバンパーは無塗装の黒い樹脂製です。

中間グレードがカラードバンパー、パワーウィンドウを装備するVXは184.8万円~、電動リモコンドアミラー、ラゲッジサイドボックスが追加されるGXは195.6万円~、となります。

バンの最上級グレードはプレミアムGXの218.6万円で、プライバシーガラス、インテリジェントキーなど充実した装備が自慢です。

ワゴンタイプ

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ワゴンタイプは乗員の乗車を前提にした乗用車仕様で5ナンバー登録になります。

5人乗りと3列シートの7人乗りで、ヘッドレストが付く6:4の分割可倒リクライニング付きリアシートを装備し、リアの内装もフルトリム化されパーソナルユースでミニバンとして使用するモデルです。

装備はバンタイプのGXをベースに、カラード電動リモコンドアミラー、クリーンフィルター、スライドドアドリンクホルダーやセンタコンソールフィニッシャーなど乗用車らしい装備が標準で追加されます。

バンタイプは貨物積載時の安定性や耐久性確保のため、リアのサスペンションは固く乗り心地はよくありません。

ワゴンタイプは乗り心地の向上を目的にリアサスペンションのセッティングを柔らかめに変更し、リアスタビライザーを追加。

フロアには路面からの騒音を遮断する防音カーペットが敷かれ、静粛性にも配慮しています。

価格

ワゴンタイプの価格は5人乗りのベースモデル16X-2Rが193.8万円、7人乗り16-3Rが204.6万円です。

本革ハンドルやハロゲンフォグランプが装着される上級グレードの5人乗りプレミアムX-2Rが222.4万円7人乗りプレミアムGX-3Rが233.2万円の4グレード構成となります。

乗用タイプとはいえ電動スライドドアやオートクロージャー、前後席個別温度調整エアコンのといった最新ミニバンお約束の装備は選べないので、注意が必要です。

バンタイプはMT車を選べる!

一部のスポーツカーを除けば絶滅寸前のマニュアルトランスミッション。国産車のほとんどでMTは選べませんが、NV200バネットのバンタイプでは5速MTが選べます。

MTのシフトノブは前席のサイドウォークスルー性を確保するため、ATのセレクターレバーと同じインパネに配置しました。

フロアシフトよりもハンドルに近い位置なので、素早いシフトチェンジも可能な操作性です。

車両情報ディスプレイには、設定した回転数でシフトアップタイミングを教えてくれる「シフトアップインジケータ」を表示、さらなるエコドライブを促してくれます。

NV200バネットはMT比率の高い欧州でも販売するため、最初からMTを搭載する前提の設計になっています。

操作性やシフトフィールも考慮され、後付けの違和感は全くありません。

NV200バネットのMTはATより35,000円安く購入でき、燃費も0.8km/Lだけ上回ります。

残念なことにバンタイプ上級グレードのプレミアムDXと、ワゴンタイプはフルレンジ電子制御4速オートマチック(E-ATx)のみで5速MTは選べません。

MTの乗用ミニバンとして使いたい場合でも1年車検の4ナンバーになります。

バンタイプでも後席の6:4の分割可倒リクライニング付きシートが選べますが、ワゴンタイプの内装フルトリム化は選択できません。

乗り心地も固いのでミニバンとして使うのは割り切りが必要です。

MTファンからすれば、シフト操作による「自分で操縦している感覚」は大切な車選びの要素です。

ATやハイブリッドカーでは得られない3ペダルでMTを操る独特の楽しさ、高揚感から離れられない人はまだまだ多いでしょう。

NV200バネットは両側スライドドアを持つミニバンボディでMTという貴重な存在です。

ワゴンにもMTが設定されれば、多くのMTファンが飛びつくのではないでしょうか。

まとめ

NV200バネットは「荷物を積んで運ぶ」機能を形にしたような車です。

ユーザーに媚びる要素はなく運ぶためだけを目的にしたシンプルで潔いつくりは、他の国産車とは違った魅力があります。

少しだけ残念な点は、自動ブレーキなどの衝突防止やレーンキープサポートなどの安全装備の設定がありません。

NV350キャラバンには設定されたので、NV200バネットにもマイナーチェンジで追加されるでしょう。

NV200バネットはリーズナブルな価格のMTでガンガン乗って、ビジネスやレジャーに使い倒したい車です。

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