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日産・NV350キャラバンとトヨタ・ハイエースを徹底比較!

nv350caravan

NV350キャラバンはワンボックススタイルの商用車です。

以前の車名は「キャラバン」でしたが、現行モデルからNV200バネット、NV100クリッパーと同じく日産の商用車シリーズに共通するNV+数字の名字がつけられています。

NV350は「日産(Nissan)のバン(Van)」350は車両総重量3,500kgクラスを意味するものです。

建築、土木の現場や運送、ホテルや介護サービスの送迎等仕事の現場で使われることの多い車ですが、モトクロスバイクやサーフィン、音楽バンドのトランスポーターや、キャンピングカーのベース車など趣味の分野で活用するユーザーも少なくありません。

国内の登録車販売台数315万台(2015年)に対し、商用車は年間41万台ほど販売されています。

販売台数の割に街でよく見かけるのは、乗用車よりも圧倒的に車種が少ないためと、仕事の車ゆえに毎日酷使されているからです。

乗用車と違い、商用車はユーザーが使い倒す「プロ仕様の道具」としての性能が最も重要になります。

重い荷物を積み毎日数十~数百キロ走り回る商用車は、乗用車とは違った過酷な条件をクリアする性能が求められるからです。

このジャンルでの長年のライバルで強敵「トヨタ・ハイエース」と徹底比較しながらNV350キャラバンの性能を明らかにしていきます。

NV350キャラバンはどんな車?

現行NV350キャラバンは2012年に5代目キャラバンとして発売され、11年目ぶりのモデルチェンジを実施しています。

商用ワンボックスの市場で独走を続けるハイエースを見据え、シェアを奪いかえす使命が与えられているモデルです。

ボディサイズ

ボディサイズは4ナンバー枠いっぱいのロングボディ、1ナンバーとなるスーパーロングとスーパーロングワイドの3サイズになります。

ボディサイズ簡易まとめ表

ボディサイズ 全長 全幅
ロングボディ 4,695mm 1,695mm
スーパーロングボディ 5,080mm 1,695mm
スーパーロングワイド 5,230mm 1,880mm

さらに標準ルーフ1,990mm(全高)とハイルーフ2,285mm、低床と高床の組み合わせができるので、ユーザーの要望に合わせた豊富なラインナップを揃えています。

乗員定数はバンがシート列数の仕様により3~9人、ワゴンは4列シートで10人、5列シート14人乗りのマイクロバスもあります。

パワートレーン

パワートレーンはボディサイズに合わせて2リッターガソリン(130ps)、2.5リッターガソリン(147ps)、2.5リッターディーゼルターボ(129ps)の3種類のエンジンから選択でき、ミッションは5速マニュアルと電子制御式5速AT、駆動方式はFR/4WDから選ぶ事が可能です。

エクステリア

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エクステリアは荷室の積載性と容量を最優先とするためボディ後部は完全な箱型ですが、先代キャラバンで「カッコ悪い」と不評だったフロントノーズの出っ張りは無くなり、ハイエースに似たスムーズなフロント形状を採用しています。

ノーズを無くし完全なキャブオーバータイプとしたことでホイールベースが拡大、荷室寸法はロングボディ5人乗で最大荷室長3,050mmと先代キャラバンより250mm延長され、座席使用時でも1,860mm(185mm増加)と大幅に拡大されています。

インテリア

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インテリアはシンプルながらも、A4バインダーが置けるアッパートレイや大容量のマルチセンターコンソールなど収納スペースが多数準備され、仕事で使いやすい機能的なデザインでしょう。

後席の5:5の分割可倒シート、バイキセノンヘッドランプ、インテリジェントキーやオートライト、バックガイドモニター等の装備面も念入りに準備されています。

長年のライバル トヨタ・ハイエースとは?

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商用ワンボックスの市場はトヨタ・ハイエースとNV350キャラバンの2車種が年間6万台を争う寡占市場です。

1967年に初代ハイエースが登場後、6年遅れの1973年にキャラバンが登場し、40年以上同じカテゴリーで戦い続けています。

現行ハイエース(5代目)は2004年に発売開始され、モダンな外観と先代キャラバンを大幅に上回る積載性で人気となり、NV350キャラバン登場前にはシェア80%を超えていました。

発売後12年が経過していますが3回の大規模なマイナーチェンジを行い、ディーゼルエンジンのクリーン化や装備内容の充実等、商品力は魅力的です。

ボディサイズ

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ボディはNV350キャラバンと同一の3サイズとなっています。

ボディサイズ 全長 全幅
ロングボディ 4,695mm 1,695mm
ロングワイド 4,840mm 1,880mm
スーパーロングワイド 5,380mm 1,880mm

全高は標準ルーフ1,985mm、ミドルルーフ2,105mmとハイルーフ2,285mmとの組み合わせです。

パワートレーン

エンジンは2リッターガソリン(136ps)、2.7リッターガソリン(160ps)、3リッターディーゼルターボ(143ps)の3種類で、ミッションはディーゼル車が電子制御式5速AT、ガソリン車が6速AT、5速マニュアルも選択可能です。

駆動方式もFR/4WDから選べ、ボディサイズと同様NV350キャラバンとほぼ同等のスペックとなっています。

価格

価格も豊富なバリエーションに合わせ214万~368万と幅広いですが、NV350キャラバンの216万~349万と同価格帯に設定されています。

装備もLEDヘッドランプ、オプティトロンメーターやスマートエントリ-、盗難防止装置(イモビライザー)など乗用車並みの装備が選択可能です。

4ナンバーの制限枠内で室内スペースを最大にすると、サイズもスタイリングも似てしまうのは仕方がないところですが、ここまで同じ仕様が揃ってしまうのは後から発売されたNV350キャラバンが、徹底的にハイエースを研究し凌駕することを目的に開発されたことが大きな理由になります。

NV350キャラバンVSハイエース、直接対決したら?

商用車の命ともいうべき荷室空間に関しては、荷室最大幅(標準ボディ)は1,520mmと同じですが、荷室長はハイエースが3,000mmでNV350キャラバンが50mm上回ります。

またNV350キャラバンは荷室に24個のナットが最初から取り付けてあり、バーやフックで荷室を簡単に使いやすくカスタマイズできるハイエースには無いアイデア装備です。

ユーティリティナット

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ユーティリティナット+ユーティリティフック

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ハイエースではウォークスルー性の確保のためステッキ式パーキングブレーキを採用、しかしドライバーの休憩時には邪魔になるためNV350キャラバンでは足踏み式パーキングブレーキを採用しています。

インテリアのデザインや質感に関しても、プッシュ式エンジンスターターやファインビジョンメーターを採用する後発のNV350キャラバンが上回りますが、ハイエースがオートエアコンを選択できるのに対してNV350キャラバンはマニュアルエアコンのみです。

売れ筋モデルの価格差は8万円ほど

同サイズの売れ筋モデルの価格で比較するとハイエースは、

  • スーパーGL(5人乗り・5ドア)ロングバン/標準ボディ/標準ルーフ/標準フロア(2WD・ディーゼル・5AT)

価格3,380,914円

上記の価格に対しNV350キャラバンは、

  • バン プレミアムGX(5人乗り、5ドア)ロングボディ/標準ルーフ/低床フロア(2WD・ディーゼル・4AT)

 価格3,309,120円

ハイエースに比べ8万円ほど低価格です。

燃費

同モデルでの燃費もハイエースはJC08モード11.2km/Lに対し、NV350キャラバンが13.0km/Lと上回りランニングコストでも優位に立っています

どちらがおすすめか?

NV350キャラバンは発売も新しく、ハイエースを徹底的に研究して開発しただけあって車の仕上がりとしてはハイエースを圧倒しています。

さらに2016年1月には商用車初となるミリ波レーダー方式のエマージェンシーブレーキとVDC(横滑り防止装置)、ヒルスタートアシストが10万円ほどのオプションで設定され、安全装備面でもアドバンテージを得ました。

ハイエースも6月にVSC(横滑り防止装置)とヒルスタートアシストを追加しましたが、自動ブレーキは未設定になっています。

商用車としての完成度や安全装備を含めた総合性能を考えると、どうしてもトヨタから買わなければいけない会社の事情が無ければ、NV350キャラバンを選択するのが賢明です。

ハイエースはカスタムパーツの豊富さに勝る

ハイエースは専門のカスタム専門雑誌や専門ショップがあり、パーソナルユースでも人気があります。

メーカーでも個人ユーザー向けに外装のドレスアップや内装の質感を向上した特別仕様車「スーパーGL”DARK PRIME”」用意されている程です。

NV350キャラバンも「ライダー」を準備していますが、メーカー純正以外のカスタムパーツの豊富さやバリエーションの多さはハイエースが圧勝しています。

NV350キャラバンは気合の入ったモデルチェンジでハイエースを凌駕しましたが、トヨタもこのまま指をくわえているだけでなく必ずキャッチアップしてくるでしょう。

さらにトヨタの販売力とハイエースというブランドの強さ、個人ユーザーのファンの多さなどシェア逆転するまでの道のりは遠いですが、ユーザー重視で念入りに作られたNV350キャラバンなら、将来的に販売台数での「ハイエース越え」も不可能ではないでしょう。

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