3度の飯よりクルマが好き!

ポルシェのマカンってどう?実用性と性能はいかほど?

ポルシェ・マカンはミッドレンジのクロスオーバーSUVで、カイエンより一回り小型のモデルです。

2014年の発売直後から大人気となり、2015年にはグローバルでカイエンの販売台数を上回る8万台以上を販売し、ポルシェの稼ぎ頭になっています。

国内でも大人気で、発売当初の初回輸入分はあっという間に完売し、日本向けの引き当てが増えた現在でも数カ月待ちの状態です。

インドネシア語で「虎」を意味するマカン、猛獣の名に恥じないその実力を分析します。

ポルシェ・マカンとはどんなクルマ?

ラージサイズのカイエンより165mm短く、15mm狭く、85mm低いボディですが、それでも全長4,680mm×全幅1,925mm×全高1,625mmと大きく、BMW X4やレンジローバーイヴォークとほぼ同じディメンジョンです。

エクステリアは911クーペを思わせるフロントマスクと、後ろ下がりのルーフラインや低くなった車高もあり、カイエンよりスポーティーなイメージになります。

ボンネットに切れ目は無く、ライト周りのアウターパネルとフロントフェンダー上部が一体となって開くフロントフードです。

リアは918スパイダーをモチーフにした横長のコンビランプ、傾斜の大きいハッチゲートやオーバフェンダーの抑揚など、カイエンより軽快な印象になります。

インテリアもポルシェの伝統を引き継ぐデザインです。

回転計を中央に置いた3眼メーター、ダッシュボードに向けてせり上がるセンターコンソールやシフトセレクター両側に並べられたスイッチなどはポルシェの各モデルに共通しています。

オプションの「スポーツクロノパッケージ」を選択すれば、ダッシュボード中央にデジタル/アナログ両方の表示機能を備えたストップウオッチが装備されるのも定番です。

パワーユニットは3種類で、スペックに比例してグレードが上がっていきます。

グレード パワーユニット スペック 価格
マカン 2.0リッター直列4気筒 ターボ 252ps/5,000-6,800rpm

370N・m/1,600-4,500rpm

\6,850,000
マカン S 3.0リッターV型6気筒 ツインターボ 340ps/5,500-6,500rpm

460N・m/1,450-5,000rpm

\8,050,000
マカン GTS 3.0リッターV型6気筒 ツインターボ 360ps/6,000rpm

500N・m/1,650-4,000rpm

\9,390,000
マカン ターボ 3.6リッターV型6気筒 ツインターボ 400ps/6,000rpm

550N・m/1,350-4,500rpm

\10,660,000
マカン ターボ パフォーマンス 3.6リッターV型6気筒 ツインターボ 440ps/6,000rpm

600N・m/1,500-4,500rpm

\11,600,000

駆動方式は電子制御式のマルチプレートクラッチを装備したトルク可変型の4WDで、ミッションはダブルクラッチ方式のAT7PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)のみです。

切れ味の鋭いシフトチェンジを見せるミッションと、ベースグレードでもトルクフルなエンジンで加速性能は十分です。

シャシーはアウディQ5と共有していますが、大半はポルシェの独自開発を行った剛性と静粛性の高いボディになります。

サスペンションは通常のスチール製スプリングの他、エアサスペンションも選択可能です。標準サスペンションでも無粋な突き上げは無く、コーナリングではロールの少ないしっかりした姿勢を保ちます。

エアサスペンションでは、車高を変えられるライドハイトコントロール機能や、車高を一定に保つセルフレベリング機能が付き乗り心地重視のセッティングにすることも可能です。

SUVとは思えない正確なハンドリングは格別で、ポルシェらしい抜群の走行性能を発揮します。

マカンの実用性は?

フロントシートはSUVとしては着座位置が低めですが、視界も良く運転しやすいポジションです。

ただし1.9mを超える全幅は日本では取り回しが良いとは言えず、ギリギリ許容できる大きさで、運転には慣れが必要になります。

地上高も低めでカイエンほどのオフロード性能はありませんが、オフロードボタンでトラクションコントロールなどの設定を変更可能です。

ヒルディセントコントロールも装備されるので、本格的なラフロードでなければ全天候で路面を選ばない走破性があります。

ポルシェブランドでありながら5人が乗車でき、荷物も多く積めるユーティリティーは、SUVであるマカンの強みでしょう。

フロントシートは腰下にスポーティーなタイトさがありますが、頭上や肩回りに窮屈さはありません。

リアシートは三人掛けとなり広くはありませんが、大人が乗っても足元やヘッドスペースに余裕がある為、長時間の乗車も可能です。

折り畳み式のセンターアームレストも付き、フロントのセンターコンソール後方にはリアシート用のエアコン吹き出し口も装備されます。

ラゲッジは後席利用時で500Lの容量があり、リアシートを全部倒せば1,500Lまで拡大可能です。

後席バックレストは424で分割可能で、荷物の容量や乗員数に合わせてアレンジができます。

このクラスでは、もはや常識ともいえる電動式のオートマチックテールゲートも全車標準装備です。

またエアサスペンションを装着した場合はラゲッジのスイッチで、車高を低くして荷物の積載を楽にします。

使いやすさに工夫はされていますが、スポーティーなスタイリングの代償によって、実用性はこのクラスの平均点に少し届かない程度になります。

しかしキャンプなど大荷物の積載や、多人数乗車が必要であればマカンではなく箱型のSUVを選べば良いだけです。

オススメグレードはマカン GTS

ポルシェのグレードには、どのモデルにもパフォーマンスによる明確なヒエラルキーがあります。

マカンの頂点はターボパフォーマンスになりますが、GTSはモータースポーツとのつながりを強く意識させる特別なグレードです。

911やボクスターにも設定されるGTSグレードは、シャシー性能を向上し、走りのポテンシャルを最も高めたモデルに与えられます。

マカンGTSでは、標準モデルよりも15mm低められたスポーツシャシーと、電子制御式可変減衰力ダンパーを組み合わせたポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)が標準装備。

エクステリアでは各部にブラックのアクセントが加わり、スポーツデザインパッケージ(サイドスカート付)、マットブラックのRSスパイダー20インチホイールや同じくブラックのツインテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステムも装備されます。

ドライバーシートは中央部がアルカンターラ張りで、ヘッドレストには「GTS」のロゴが付くスポーツタイプの専用品です。

ドアアームレスト、センターコンソールリッドもアルカンターラ張りとなり、GTS専用オプションとして、トリムやシートベルトなどをコントラストカラーに変更できるインテリアパッケージも選べます。

3.0リッター V6ターボは、ターボのブースト圧を1.2バールまで高めることでマカンSよりも20psパワーアップし、0-100km/h加速は5.2秒(マカンS5.4秒)、ローンチコントロールシステムが組み込まれるオプションのスポーツクロノパッケージを装着すれば5.0です。

4.4秒のタイムを叩き出すターボパフォーマンスには直線ではかないませんが、ワインディングやサーキットではコーナリング性能が高いGTSに軍配が上がります。

価格は上がりますが、左右のトルクベクタリングを行う「PTVPlus」、エアサスペンション、ストッピングパワーを高めるポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキをオプションで装着すれば、敵なしの最強SUVの完成です。

レースや911などのスポーツカーの開発技術がポルシェの真髄で、最も色濃くポルシェの哲学が反映されているマカンGTSをオススメグレードとします。

まとめ

カイエンやパナメーラのような5人乗りのポルシェが、700万を切る価格で手に入れられる、「手の届くポルシェ」がマカンの1番の魅力です。

アウディが開発したエンジンを搭載するエントリグレードでも、ポルシェの伝統の味は失っていません。

高度なドライビングテクニックが必要で、乗り手を選ぶイメージのポルシェですが、マカンは普通に走っても速く走り、安定感と乗り心地がとても高い次元で両立されています。

ポルシェの中では安いとはいえ、高いクルマなのでキャッシュで買える人は限られるとは思いますが、ポルシェはリセールバリューも圧倒的に高いのも特徴です。

大人気のマカンの高額下取りは約束されたようなものですので、乗り潰したり事故を起こしたりしなければ、思ったより少ない金額で愉しめるでしょう。

スポンサーリンク