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クラウンロイヤルが欲しい!マジェスタやアスリートとの違いは?

現行クラウンシリーズの中で、最も「クラウンらしい」のがクラウンロイヤルです。

アグレッシブなイメージのクラウンアスリートよりもトラディショナルなスタイルで、1955年から続くクラウンの風格溢れる高級感を引き継いでいます。

一方でピンクのボディカラーなどで注目を集めるクラウンアスリートとは違い、クラウンロイヤルは少し地味なイメージもあります。

一体どんなクルマなのか?

正常進化・本流ともいえるクラウンロイヤルをご紹介します。

クラウンロイヤルってどんなクルマ?

1974年の6代目モデルに追加された最上級グレード「ロイヤルサルーン」が、クラウンロイヤルの始まりです。

その後「ロイヤル」の名前はクラウンの上級グレードのサブネームとして引き継がれ、2012年に発売された現行モデルでもクラウンロイヤルとしてラインアップされています。

ボディサイズは全長4,895mm×全幅1,800mm×全高1,460mmで、国内で使いやすさを損ねない最大の大きさです。

エクステリア全体のイメージはクラウンそのものですが、バンパー下部までつながる「王冠」をイメージした逆台形の大型フロントグリルが、これまでのクラウンのイメージとは大きく違っています。

稲妻状のグリルを持つクラウンアスリートよりはコンサバティブですが、歴代モデルよりもフロントの押し出し感が強いデザインです。

リアのコンビランプも先代よりも大型になりシャープで、逆台形のモチーフはトランクリッドにも採用されています。

インテリアはセンタークラスターに大型のナビゲーション画面をおさめ、空調設定や走行モードなどの変更を5インチのタッチパネルに集約して機能性を高めました。

シンプルな印象ですが、樹脂製の格子柄入り木目調パネルやソフトパッドの質感も高く、高級車としてはオーソドックスと言えます。

インテリアカラーはフラクセン(ベージュ系)が標準でブラックは発注時に選択する設定色になります。

シート表皮はファブリックが標準、メーカーオプションで本革に変更可能です。

クラウンロイヤルの性能と特徴

パワーユニットはV6ガソリン2.5L(203ps)と直4ガソリン2.5L+モーターのハイブリッド(システム出力220ps)の2種類。

ガソリン車は6速オートマチックで、ガソリンとハイブリッド両方で4WDが選べます。

燃費はガソリンが11.4(10.2)km/L、ハイブリッドが23.2(21.0)km/Lです(括弧内は4WD)。

ハイブリッドはガソリンの倍以上の燃費性能で低速時の静粛性にも優れますが、直4エンジンのため回転を上げたときのスムースさには少し欠けます。

V6ガソリンエンジンの方が高級車らしいエンジンフィーリングです。

現行クラウンシリーズではサスペンションパーツの剛性をあえて落とし、”いなし”や”バネ”を利用して乗り心地を向上しています。

さらに、クラウンロイヤルは専用のモノチューブ式を採用しました。

操縦安定性を損なうことなく、路面の凸凹を上手に吸収する柔らかな乗り心地が特徴的です。

構造接着剤やスポット溶接の増し打ちなどでボディ剛性も向上し、静粛性に磨きをかけています。

グレード構成

装備違いによる3グレード構成で、パワーユニットと駆動方式はすべてのグレードで選択可能です。

価格(税込) グレード別装備
ロイヤル Hybrid

(4WD)

\4,395,600

\4,611,600

  • 16インチアルミホイール
  • ドライブスタートコントロール
  • オプティトロンメーターカラーマルチインフォメーションディスプレイ
  • 左右独立温度コントロールフルオートエアコン
  • センター&リアコンソールボックス
  • スマートエントリー
ガソリン

(4WD)

\3,812,400

\4,093,200

ロイヤルサルーン Hybrid

(4WD)

\5,022,000

\5,238,000

  • T-Connectナビ+スーパーライブサラウンドシステム
  • イージークローザー(ラゲージ)
  • ナノイー
  • 運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート
  • 電動ランバーサポート
  • 電動チルト&テレスコピックステアリング
  • オートワイパー
ガソリン

(4WD)

\4,476,600

\4,703,400

ロイヤルサルーンG Hybrid

(4WD)

\5,772,600

\5,988,600

  • インテリジェントAFS
  • 運転席パワーイージーアクセス
  • リアパワーシート
  • コントロール付きリアアームレスト
  • 電動式リアサンシェード
  • 手動式リアドアサンシェード
  • イージークローザー(ドア+ラゲージ)
ガソリン

(4WD)

\5,221,800

\5,459,400

安全装備の「トヨタセーフティーセンスP」は全車標準装備です。

10km/h~100km/hと検知速度域の広い、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を採用しています。

  • 歩行者検知機能がついた「プリクラッシュセーフティシステム」
  • 車線逸脱しそうな場合に警告とステアリング制御を行う「レーンディパーチャーアラート」
  • ハイビームを状況に合わせ制御する「アダプティブハイビームシステム」
  • 前車への追従走行も可能な「ブレーキ制御付レーダークルーズコントロール」

以上4つの機能で安全性能も万全です。

トヨタは最新装備を、まずクラウンに搭載しますが、今回はITS Connectが世界初採用されています。

ITS専用の760MHzの周波数を活用し、右折時や赤信号の注意喚起などを行う路車間通信システム(DSSS)や通信利用型のクルーズコントロール、緊急車両通知を行う車車間通信システム(CVSS)で構成されるシステムです。

クラウンマジェスタやアスリートとの違いは?

クラウンマジェスタ

上級モデルのクラウンマジェスタは、クラウンロイヤルをベースとしているため、縦格子のフロントグリルと2灯式のヘッドランプなどを除けばほぼ同じです。

大きな違いはホイールベースを75mm延長し、後席スペースに割り当てています。

後席はロイヤルサルーンGと同じ装備が付き、大人が足を組んでも余裕があるリムジン並みの広さです。

パワーユニットはFRがレクサスGS450hと同じ3.5リッターV6+モーター(343ps)、4WDはクラウンロイヤルと同一の2.5L直4+モーターのハイブリッドユニットのみになります。

インテリアのデザインも共通ですが木目調パネルの面積は広く、表面の仕上げや素材が異なるためシリーズで一番高級感があるモデルです。

価格も642.6万円~698.7万円とクラウンシリーズの中で最も高価に設定されています。

クラウンアスリート

クラウンアスリートは2.0Lターボを含む4種類のパワーユニットから選択できる豊富なラインアップで、396.4万円~584.8万円とクラウンロイヤルと同じ価格帯になります。

グリルデザインだけでなく、走りのキャラクターを変えています。

サスペンション形式は同じですが、クラウンアスリートは電子制御式ショックアブソーバのAVSを装備して、キビキビしたハンドリングが特徴です。

操縦安定性を重視したため乗り心地は少し硬めですが、クラウンの良質で静かな乗り心地は失っていません。

内装も基本的に同一ですが、クラウンアスリートはメノウ調パネルなどの加飾を行いクールでモダンな雰囲気です。

長寿モデルのため多くのユーザーを抱えるクラウンですが、同時にユーザーの高齢化も進んでいます。

若者や新規ユーザーを獲得する役割のクラウンアスリートは、奇抜ともいえるデザインや「ピンク」「ソライロ」といったカラー、2.0Lターボエンジンなどで「新しいクラウン」をアピールするチャレンジングなモデルです。

保守的なクラウンユーザーにアグレッシブなクラウンアスリートが受け入れられなかったときの保険のために、クラウンロイヤルが準備されている面もあります。

ところが予想以上にクラウンアスリートは受け入れられ、今では販売の60%以上がクラウンアスリートです。

現行モデルで初めてクラウンアスリートは主力モデルになり、クラウンロイヤルは影が薄くなってしまいました。

それでも、ユーザーの中には”クラウンマジェスタほど高級(高額)でなくてもよいが、クラウンアスリートのデザインはちょっと抵抗がある”保守的なユーザーはまだ多くいるため、必要なモデルでしょう。

狙い目は中古車?

もしクラウンロイヤルを安く購入したいと考えているなら、新車で値引きを頑張るよりも中古車が狙い目です。

クラウンを購入する層は比較的裕福で、クラウンを乗り継ぐ人が多いのでモデルチェンジが毎に買換える人が多く状態のいい車両が試乗によく出回ります。

法人やリースの需要も底堅く、クラウンシリーズ全体で50,000台にも迫る車両が毎年登録されています。

中古市場への供給が潤沢なおかげか、サルーンのハイブリッドモデルは走行距離1万キロ未満の車両が諸経費込みで400万円にちょっと足が出る程度で購入することができます。(カーセンサー2016年12月調べ)

新車登録3年以内のクルマなら条件を満たせば新車保証を継承できるため、故障の不安もありません。

個人的な意見ですがクラウンロイヤルは新車にこだわらず、新車保証の付いた低年式の中古車も悪くない選択だと思います。

まとめ

クラウンロイヤルは昔からずっとクラウンを乗り継いできたユーザーが、一番満足できるモデルです。

100km/hで高速を巡行する時の静粛性やフラットな乗り心地は、日本の道路環境で高級車としての最高の性能を発揮するクラウンならではの伝統でしょう。

クラウンロイヤルはこの伝統をクラウンシリーズの中で一番色濃く引き継いでいます。

欧州製高級車のエッセンスを持つクラウンアスリートも魅力ですが、日本人の為に考え抜かれたクラウンロイヤルも侮れない魅力があるのです。

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