3度の飯よりクルマが好き!

トヨタ・プレミオVS日産シルフィを徹底比較!

1957年に発売された「コロナ」の流れを受け継ぐトヨタの中型セダンがプレミオです。

カローラより一回り大きい5ナンバーサイズのボディで手頃な価格と使いやすい実用性が魅力のモデルになります。

国内でのライバル車はブルーバードをルーツに持つ日産シルフィ。

B(ブルーバード)C(コロナ)戦争と言われるほど、激しく販売台数を争った時代から現在まで続く競合関係です。

永遠のライバル、プレミオとシルフィを徹底比較してみましょう。

プレミオってどんなクルマ?

初代コロナから数えて13代目、2001年にプレミオにネーム変更されてから2代目となる現行モデルは2007年に発売されています。

輸出は行われない国内専用モデルですが、月販2,000台程度販売される隠れた人気モデルです。

リリースから9年目の2016年6月に大規模なマイナーチェンジを実施し、これまで差別化されていた姉妹車のアリオンと同一のフロントマスクに変更され、内装も現代風にアップデートされています。

シルフィってどんなクルマ?

日産シルフィも初代ブルーバードから数えて13代目、シルフィの名前がついてからは3代目となります。

現行モデルは2012年から販売を開始、プレミオとは違いシルフィは北米、中国などでも販売されるグローバルモデルです。

特に中国では年間30万台も販売される大ヒットモデルになります。

価格の割に高級感があり、壊れないコンパクトセダンとして認められているのです。

プレミオVSシルフィの性能比較

プレミオとシルフィの比較から見てみます。

プレミオ シルフィ
全長×全幅×全高(mm) 4,595×1,695×1,475 4,615×1,760×1,495
ホイールベース 2,700mm 2,700mm
車両重量 1,200kg~1,330kg 1,208kg~1,288kg
最小回転半径 5.3m 5.2m

5ナンバーサイズのプレミオに対し、シルフィは少し大きく3ナンバーサイズです。

最小回転半径はシルフィのほうが小さく、取り回しではプレミオと変わりません。

エンジンのバリエーションではプレミオが多いです。

 項目 プレミオ シルフィ
排気量 2.0L 1.8L 1.5L 1.8L
最高出力(ps) 152 143 109 131
最大トルク(kg) 19.7 17.6 13.9 17.7
燃費 15.6km/L 16.4km/L 19.2km/L 15.6km/L

シルフィは1.8LガソリンのFFのみに対しプレミオは細かいニーズに応えるため3種類のエンジンを準備しています。

1.8Lモデルでは4WDも選択可能です。

プレミオの1.5Lモデルはエコカー減税(自動車重量税25%+自動車取得税40%)の対象ですが、シルフィは対象外となります。

1.5Lエンジンの燃費性能は高く、一般道路では問題ありませんが、高速道路や坂道、追越しなどではアンダーパワーを感じます。

中型セダンらしい余裕ある走りを期待するなら1.8Lか2.0Lを選択した方が良いでしょう。

両車ともミッションはCVTのみでマニュアルの設定はありません。

シルフィは副変速機付CVTとなり高速域でも伸びのある加速フィールが愉しめます。

静粛性や乗り心地の良さ、走りの質感ではシルフィが大きく上回ります。

グローバルで鍛えられているシルフィはプラットフォームの設計も新しく、剛性の高いボディを採用しています。

ファミリーセダンとしては少し硬めの乗り心地ですがスムーズな動きで不快感は無く、ハンドリングも正確です。

中国ではVWに次ぐ人気車なのも納得できます。

対してプレミオのサスペンションは柔らく、フワフワした乗り心地や接地感の薄いステアリングなど、少し前のトヨタ車の乗り味に近いです。

操縦安定性に不安を覚えるほどではありませんが、走りのしっかり感ではシルフィに一歩譲ります。

エクステリア・インテリア比較

プレミオのエクステリア

プレミオはバンパーまで食い込んだ大きなフロントグリルを採用し、ミニクラウンといった印象です。

押し出しの強いフロントと比較して、ボディサイドはプラスラインの無い普通のセダンスタイルなので少しチグハグな感じがします。

シルフィのエクステリア

対するシルフィは矢印形状のヘッドライト、フロントフェンダーからサイドへ続く抑揚のあるプレスラインなど「フーガ」やインフィニティとの共通性を感じる上質感のあるデザインです。

5ナンバーで背高感のあるプレミオに対し、シルフィはワイド&ローなプロポーションで、日産のスポーツイメージをよく表しています。

プレミオとシルフィのインテリアは実用性第一

プレミオのインパネデザインは木目調パネルの面積が大きくゴージャスな印象、シルフィはモダンで上質なイメージです。

※プレミオの運転席周り※

※シルフィの運転席周り※

目を引くようなデザインではありませんが、実用性を第一に考えられている点は共通しています。

室内空間のサイズはプレミオのパッケージングが優秀で、3ナンバーのシルフィとほぼ同等のサイズです。

単位はmm

プレミオ シルフィ
室内長×室内幅×室内高 2,055×1,450×1,205 2,100×1,460×1,195

ホイールベースも同じため、後席の空間やゆとりもほぼ同じです。

リアシートのクッションの厚み、座り心地などはシルフィが上回りますがシートは固定式になります。

プレミオのリアシートは6:4分割可倒式ダブルフォールディングシートでリクライニング機構付です。

※プレミオの室内※

※シルフィの室内※

トランク容量はシルフィが510Lでプレミオは490Lですが、リアシートをたたむと860Lとなり2mの長物も搭載できます。

ワゴン並みの積載能力があるのはプレミオの大きな魅力です。

価格比較

プレミオとシルフィの価格は以下の通りです。

プレミオ ( )内は4WD シルフィ
1.5F \1,908,655 S \1,992,600
1.5F”Lパッケージ” \2,097,163 X \2,154,600
1.5F”EXパッケージ” \2,306,291 G \2,458,080
1.8X \2,047,091(\2,241,491) Sツーリング \2,458,080
1.8X”Lパッケージ” \2,259,163(\2,453,563) Gルグラン \2,674,080
1.8X”EXパッケージ” \2,528,182(\2,711,782)
2.0G \2,423,127
2.0G”EXパッケージ” \2,686,255

価格差はそれほどありませんが、プレミオはグレード数が多いです。

装備の比較:プレミオ 2.0G”EXパッケージとシルフィ Gルグラン

最も価格差の少ないグレード、プレミオ「2.0G”EXパッケージ”」とシルフィ「Gルグラン」で装備内容を比較してみます。

共に最上級グレードのため、16インチアルミホイールやフロントフォグランプ、本革ステアリング、スマートエントリーキー、コーナーセンサーなどの装備は共通しています。

プレミオの運転席は8ウェイパワーシートで表皮は合成皮革+ファブリックになります。

シルフィはパワーシートの設定は無く、表皮はスエード調+起毛織物です。

プレミオのみに装備されるのがBi-Beam LEDヘッドランプ(シルフィはキセノンヘッドランプ)、クルーズコントロールとなります。

決定的に差がついてしまうのがプレミオに装備される安全装備「トヨタセーフティセンスC」です。

レーザーレーダーと単眼カメラによるコンパクトカー向けの簡易システムですが、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームの3つの安全機能を装備しています。

シルフィ「Gルグラン」はプレミオではオプションになるサイド&カーテンエアバッグが装備されますが、エマージェンシーブレーキやトヨタセーフティセンスCと似た安全装備の設定はありません。

どんな人が買うべき?どっちがオススメなのか

プレミオはゆったりした乗り心地とセダンとは思えないユーティリティーもあるので、家族の送迎や近所の買い物など便利に使える車です。

生活にクルマは欠かせなく、セダンボディでも多目的に使いたい人に向いています。

シルフィはしっかりした足回りで高速道路でも安心して走る事が出来て、長距離ドライブの疲労も少なく済みます。

ドライブが趣味で車の運転を楽しみたい人にはシルフィがピッタリです。

どちらも大きな不足はなく、よくできたセダンですが、充実した装備や万全の安全面を考えるとコストパフォーマンスの良いプレミオがおすすめになります。

まとめ

メインターゲットが60歳以上のシニア層であるプレミオとシルフィにとって、安全装備は重要なポイントです。

高齢者の事故が問題となっている状況の中でドライバーのミスをカバーするトヨタセーフティセンスCの搭載は、プレミオの大きなセールポイントになっています。

グローバル版のシルフィは先行してマイナーチェンジが実施されていますが、国内版シルフィのチェンジの際にはエマージェンシーブレーキ、誤発進防止機能などの安全装備の拡充は必須でしょう。

ライバル車同士でお互いを高めあい、更に良いクルマになることを期待したいですね。