3度の飯よりクルマが好き!

軽スポーツ真打ちのS660!コペンやロードスターより買いなのか?

s660

バブルの時代に発売された軽ミッドシップ2シーターのホンダ・ビート。

その実質的な後継機に当たるホンダS660は、先代のDNAを受け継いだMRレイアウトの2シーターと実用性を大幅に削って運転する楽しさを突き詰めたホンダ渾身の傑作機です。

ライバルにダイハツのコペンやマツダのロードスターがラインアップしますが、理想的な自動車レイアウトであるミッドシップを手軽に楽しめるクルマとして無二の存在であることに変わりはありません。

攻めるホンダの軽

最近のホンダは軽自動車ジャンルでかなりホットな自動車メーカーになりつつあります。NBoxをはじめとする、クラシカルで個性的でカラフルなモデルのラインアップは持ち物にこだわる若者から、昔のホンダを知るファンにまで広く支持されています。

BMW MINIのようなカラーリングの組み合わせで個性を演出する手法を国内メーカーでいち早く採用し、Nコロと呼ばれた名車N360をリスペクトしたデザインのNシリーズなどを積極的に発表することで、新旧ファンを獲得に成功しました。

最近は国内メーカーも追随して、ツートンカラーが乱立し一時期の個性は失われていますが、独特のデザインと使い勝手の良い室内設計は、クルマが好きな男性からかわいいもの好きの主婦にまでファンを生んでいます。

これもホンダ軽自動車のデザイン力の賜物でしょう。

ホンダ・ビート+S600

S660の前進は1991年、日本のバブルが崩壊して不況に突入しつつある時代に登場したミッドシップツーシーターのビートです。

開発は景気の絶頂にあった1980年代に始まっており、有り余る資金を使って作られたバブルの申し子でした。

1990年代はバブル景気に活気づいてメーカー各社が積極的なスポーツカー開発に取り組んでおり、稀代の名車たちが数多く輩出された時代でも有ります。

ビートもそのうちの1台で今なお、元気に走り回っている姿を頻繁に見かけるクルマです。

しかし発売から20年以上が経過し、良質な個体も少なくなってしまったことから、現代の技術で作られた、乗って楽しい軽スポーツカーの登場が長らく待たれていました。

少子化、クルマ離れ、エコカーブーム。S660はそんなスポーツカー不遇の時代に登場したことに意味のある車両でもあるのです。

コンセプトそのものはビートを受け継いだものの、車名はホンダの傑作機S600にちなみS660と名付けられました。

しかし名前の由来になった、S600はフロンドエンジン・リア駆動のFR方式でミッドシップ・リア駆動のS660と直接的なつながりはありません。

ホンダは代々、開発段階からこだわりぬいたスポーツモデルにSの名を冠する習慣があります。過去発売されたFRツーシーターのS2000もシャシーからエンジンまで全て専用開発されたこだわりのモデルで、儲け度外視のクルマでした。

このようにSシリーズはホンダの看板を背負って立つモデルであり、S660が特別なクルマであることがわかりますね。

エンジン

先代モデルのホンダ・ビートは660ccの自然吸気エンジンNAで64馬力を発生させる、高回転型エンジンでした。

8,100回転で64馬力を発生させ、そのエンジンは8,500回転でレッドゾーンというエンジンのホンダらしい心臓といえます。

反面下のトルクが薄くいくらエンジンを回してもパワーが出ないため、音が大きいばかりで前に進まないため、スポーツな見かけに反して遅いクルマでもあったのです。

S660はNAの高回転エンジンではなく、ターボ加給により低中速域を分厚くして市街での乗りやすさを重視した設定になっています。

ビートの後継機として、MTモデルでは最大回転数をCVTモデルの7,000rpmから7,700rpmまで引き上げたことにより、エンジンを回す楽しさも演出していますが基本は中低速有りきのエンジンです。

ビートのように、限界まで回してシフトチェンジするバイクのような走り方と比べて、マイルドな走り心地になります、そのぶんS660のほうが圧倒的に乗りやすいくるまに仕上がっています。

先代のビートは限界まで振り回すゴーカートのような走りが堪能できたクルマでしたが、喧しいくせに前に進まないので、運転がそこそこつかれるクルマでした。

S660はよくも悪くも今の車としてそこそこの静寂性も確保された成熟した大人のセカンドカーという位置づけですね。

それでも普通のクルマよりはずっとうるさいですが。。。

荷物はほとんど積めない

ミッドシップの宿命ですが、荷物はほとんど積めません。規格の厳しい軽にスポーツカーに必要な装備を詰め込んでいますから、手荷物一つ奥にも難儀します。

MRカーの意匠でもあるフロントトランクは、ルーフの収納スペースになりますのでオープン時にはほとんど潰れてしまいます。

足元もタイトに作られているので、2人乗車時の荷物は座席裏の僅かなスペースか膝の上でしょう。

デートカーとしては窮屈なので、荷物の多い奥さんや彼女持ちの人はパートナーから不満が出ないようにフォローを心がけてください。

収納スペースは少ないですが、その狭さこそがミッドシップの醍醐味でもあります。

あらゆるものを家におき、背中から聞こえるエンジンサウンドと対話する時間を楽しむ余裕が必要なクルマなのかもしれません。

コペンと比較

copen

*写真はコペン・セロ

軽スポーツカーとして、ダイハツのコペンがS660の直接的なライバルになるでしょう。

同じオープンカーですが、S660がタルガトップ・コペンが電動オープンとジャンルは大きく違います。

S660が走りを楽しむクルマとして開発されているのに対して、コペンはオープンエアを気軽に楽しめるクルマとして作られています。

FF車ですので、後部にトランクスペースをもっており、クローズ状態ならスーツケースを積む余裕もあります。シングルや夫婦2人のプライベートカーとして実用性もある2シーターです。

オープンにするとハンドバッグ一つほどの積載量になりますが、比較的広く取られた足元のスペースなどS660とくらべて女性でも気軽に乗れるところがコペンの長所ですね。

実用的な反面、乗り心地はマイルドでスポーツカーと言うには少し物足りない部分もあります。

その乗用車ライクな乗り心地と防犯性の高いメタルトップのオープンスタイルが独特な世界観をもつ自動車として仕上がっています。

規格は同じですが、スポーツとしてクルマを楽しむ人はS660を、ライフスタイルとしてクルマを楽しみたい人はコペンを選ぶといいでしょうね。

マツダ・ロードスターとの比較

mazdaroadster

普通車になりますが、FRオープンカーのマツダ・ロードスターは何故かS660と比較されるクルマです。

オープン2シーターくらいしか共通点がありませんが、ロードスターもS660もスポーツカーのネームバリューとしてはどちらも高いので比較対象に上がるのかもしれませんね。

ロードスターは990kgのボディを1.5リッター131馬力のエンジンで引っ張る、生粋のライトウェイトスポーツカーです。

S660と比べると積載量は圧倒的に高く、オープンも手軽に楽しめるなど、走りも・オープンもどちらも両立して楽しめるクルマになっています。

車格もクルマのコンセプトも違うので比較は難しいのですが、費用面で言えばロードスターのほうが車両価格も維持費も高くのは確実です。

S660は最高モデルαグレードで218万円。ロードスターはベースグレードのSで約250万円。車両価格差は30万円。諸経費を入れるとさらに差が開きます。

どちらも運転する楽しさを教えてくれるクルマですので、FRとMRどちらに乗りたいかで選んでもいいでしょう。

個人的にはミッドシップは一度乗ることをオススメしたいので、S660に乗ってみて欲しいですね。

軽ですから維持費も安いですし、何より人気車なので将来の買取価格の値下がりも低いと予想します。S660を下取りにロードスターに乗換えれば、まとまった頭金にもなりますのでおすすめです。

ロードスターだと、下取り価格の引き上げ交渉が軽より厳し目になることから、将来どちらも乗りたい欲張りさんは先にS660から購入したらどうでしょうか。

保管場所に注意

S660の屋根は幌ですので直射日光や露・霜にさらされると劣化してしまいます。

ゲリラ豪雨や台風で雨漏りする可能性もありますので、出来る限り屋根付きの車庫か、カバーを利用して風雨から屋根を守ってください。

またソフトトップのオープンカーは車上荒しにあいやすいため、ナビやオーディオなどの高価なオプションは盗難防止対策もセットで選んでください。

値引き

値引きしなくても売れるので、値引きを要求しても相手にされないかもしれません。

そもそも需要に対して供給の追いつかないクルマですから、値引きしてまで買って貰う必要もありません。

車庫証明手数料のサービスや、下取り車を買取店で査定させて相見積もりをするなど、細かな部分をカットして購入価格を安くしましょう。

ローン金利の値引きやキャンペーンを利用して、利子を少なくするのも実質的な値引きになりますので積極的に狙って行きたいですね。

スポンサーリンク