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ボディサイズの割に高燃費なティアナ!1クラス上の高級感と足回りのミドルセダン

日産のミドルクラスFFセダンがティアナです。

フーガやスカイラインのような高級車クラスではなく、手頃な価格で快適な実用性があります。

ミニバンやSUVに押され日本ではすっかり人気の無いカテゴリーになりました。

ティアナも国内販売は月販500台前後と苦戦していますが、グローバルではなんと120か国60万台以上販売され、日産の屋台骨を支える基幹モデルになっています。

現行のティアナは2013年の中国販売開始から、1年遅れで日本に導入されるほど中国やアジア圏を優先しています。

日本では少し地味な存在になってしまったティアナの、グローバルで通用する実力を明らかにしてみましょう。

ティアナはどんなクルマ?

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2003年に「ローレル」「セフィーロ」といったミドルクラスセダンの車種を統合する形でティアナが誕生しています。

全幅1,700mmを超える3ナンバーサイズの大型のセダンで、FFならではのフラットな足元と大きくゆったりした室内が特徴です。

シンプルでモダンなエクステリアは威圧感が少なく洗練されています。

インテリアはモダンリビングをテーマに、インパネ下部に木目パネルを一直線に通した斬新なデザインです。

2.5リッターのV6エンジンを搭載しているにも関わらず、他社の2リッター4気筒モデル並みというリーズナブルな価格設定も人気の秘密でした。

2008年に2代目にフルモデルチェンジが行われ、世界戦略車としての役割が高まりルノーと共同開発した新型プラットフォームによって、ボディも拡大されています。

2台目ティアナは中国市場で大人気だった先代の跡を継ぎ、北京モーターショーで新型が発表されるなど中国市場がメインターゲットです。

デザインは初代のシンプルなイメージは残しつつ、メッキグリルなどで少しだけ押し出し感を強めたデザインになりました。

「おもてなし」のキャッチフレーズ通り、前席シートの座り心地やリアシート足元の拡大など細かい部分の改良が施されています。

ティアナの仕様を解析

3代目ティアナは2014年に日本市場に投入されました。

3代目から同じプラットフォームを使用する北米市場担当の「アルティマ」とボディが統合されています。

先代ティアナに比べて30mm長く、35mmワイドなボディで全長は4,880mm、全幅は1,830mmです。

大きくなったサイズにも関わらずボディの軽量化を行い、先代ティアナと同じ車重1,400kg台に抑えています。

エンジンは先代ティアナに搭載されていたV6エンジンと4WDモデルを廃止。燃費性能を向上させた4気筒2.5リッターの自然吸気ガソリンエンジンのみとなります。

トランスミッションは摩擦や抵抗を減らし、低燃費に貢献するエクストロニックCVT(AT)を先代に引き続き採用しました。

大きなボディにも関わらず燃費は14.4Km/Lと良好です。

エクステリアは初代から続く6ライトウィンドウは継承しているものの、最近の日産のデザイントレンドに沿った曲線を多用したデザインに変わっています。

ヘッドランプやリアコンビランプも矢印型のデザインとなり、先代ティアナまでの端正なイメージにダイナミックさがプラスされました。

ボディカラーは6色でホワイトとブラックはオプションとなり、全色が細かい擦り傷を防止するスクラッチシールドです。

FF方式のメリットでトランクも506Lの大容量でゴルフバッグが4個積め、6:4分割のリアシートを倒せば長尺物も搭載可能です。

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インテリアも初代から続く直線基調のインパネから、エクステリアのイメージに合った曲線的なデザインへ変更されています。

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ハンドルの前後が調整できるテレスコピックステアリングも採用し、最適なドライビングポジションに調整が可能です。

インテリアカラーはボディカラーに合わせてベージュ系とブラック系がセットになり、シンプルなデザインのエアコンディショニング機能付き本革シートも選択できます。

とびぬけて豪華というわけではありませんが、価格以上の上質感があり、初代からの「モダンリビング」のコンセプトが継承されたインテリアです。

安全装備はエマージェンシーブレーキ、フロント&リアバックソナー、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止する衝突防止アシストが全モデルに標準装備。

車線逸脱警報(LDW)と後側方車両検知警報(BSW)はメーカーオプションのアラウンドビューモニターとのセットオプションになります。

車両価格は

  • ベースグレードのXE(256.4万円)
  • XL(289.7万円)
  • XLナビAVMパッケージ(321.3万円)
  • XVナビAVMパッケージ(351.3万円)

の4グレード構成です。

ナビAVMパッケージは日産純正ナビ、アラウンドビューモニター、ステアリングスイッチ、クルーズコントロール、キセノンヘッドランプとLDW&BSWがセットになっています。

ティアナの注目点

ティアナはFF大型セダンのイメージ通りゆったりとした乗り心地を持っていますが、積極的にドライビングも楽しめる一面も持っています。

先代ティアナからプラットフォームは流用していますが、設計や素材の見直しにより大幅に剛性が向上したボディになりました。

リアサスペンションは初代から続くマルチンク方式を採用し、現行モデルは2種類のコネクトブッシュを使用した、新開発のサスペンションでタイヤの接地性が向上しています。

※リヤマルチリンクサスペンション※

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エンジンがV6から重量の軽い4気筒になったため鼻先が軽くなり、操作性が上がってボディやサスペンション取り付け部の剛性が高まったことや、適度に固められた足回りで高い走行安定性を持っています。

スカイラインやエクストレイルにも搭載された、アクティブトレースコントロールが日産のFF車として初めて搭載されたがティアナです。

コーナリング中やコーナー出口で加速すると、内側の2輪にブレーキをかけてクルマが外側へ膨らむのを抑えるシステムです。

穏やかなステアリングフィールでドライバーのイメージ通りのラインをトレースします。

エンジンスペックは最高出力173ps・最大トルク23.9kgmとパワフルなエンジンではありませんが、エルグランドにも搭載されるフラットなトルク特性で実用上問題になることはありません。

モデルチェンジに合わせて約90%の部品が見直され、静粛性と燃費も向上しティアナのキャラクターに合ったパワーユニットになりました。

ティアナの最も注目すべき点は快適な居住性です。

インパネ周辺は見やすい大径メーターや、スイッチに手の届きやすい張り出したセンターコンソールなどストレスの少ない機能的なデザインになっています。

フロントシートはバックレストのパッドが背骨の形に合わせて「く」の字に折れ曲がり体を支えるスパイナルサポートシートを装備。

内部のウレタン構造にもこだわり、3つのタイプの違う素材を使用した振動吸収3層構造になっています。

シートのサイズも大きく、ソファのような座り心地とドライブ中の疲労を軽減するサポート性を両立したシートです。

XEグレードを除き、助手席にはティアナ伝統の電動パワーオットマンが装備されます。

デザインの関係でリアシートの天井高は5mmほど低くなりましたが、足元空間は膝先で9mmほど拡大されました。

リアシートにリクライニング機能は付きませんが、座面の長さやバックレストの角度も適正で、大人3人が乗っても余裕のあるシート幅もあわせて快適な後席空間です。

装備面ではプラズマクラスター付オートエアコンと高性能フィルターを組み合わせたインテリジェントエアコンシステム、スーパーUVカットグリーンガラスが装備されます。

エアコンには肌保湿や除菌機能もあり、クリーンで快適な室内をキープ出来るでしょう。

インテリジェントキー連動でシートポジションとドアミラーを自動でセットするオートドライビングシートや、最近の国産車には珍しく電動ガラスサンルーフもメーカーオプションで装着できるなど、装備の面でも「おもてなし」を重視したラインナップです。

まとめ

リラックスしたドライビングでパッセンジャーと快適に移動できる能力がティアナの一番の魅力です。

突出した性能はありませんが、ボディやエンジン、サスペンションといった機能面でのバランスが非常に優れています。

大柄なボディは日本の道路事情で気軽に使えるギリギリの大きさですが、広い居住空間や大きなトランクルームとの引き換えなら苦になりません。

優秀な走行安定性や居心地のよい室内など、ティアナはカタログだけでは本当の良さが伝わらない「乗ってみて良さが分かる車」です。

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