中古車購入で優位に値引交渉を進めるポイントは?
中古車は新車よりも値引きが期待できると思っている方は多いと思いますが、それは大きな間違いです。
確かに中古車販売会社も売りたいという気持ちはあるので、もちろん値引き交渉には応じてくれますが、大幅な値引きは期待できません。
中古車販売業者は市場価格を見据えながら、いくらで売っていくらの利益が得られるかを考慮した上で車を仕入れています。
その仕入れ値を割るような値引きはしてくれませんし、当然利益なしで販売することもないのです。
値引き交渉に応じてくれたとしても、値引き額には上限があるという事を覚えておきましょう。
よって、「安くしてくれないと買わない」というスタンスで交渉に臨めば、逆に「それなら購入してくれなくて結構」ということにもなりかねません。
しかし、上手く交渉すれば数万円、もしかしたら10万円を越えるような値引きを受けることも可能です。
今回はできるだけ値引きを受けてお得な中古車購入とするために、抑えておくべきポイントについて見ていきましょう。
中古車購入時の値引交渉のポイントは?
闇雲に「値引きして!」だけでは、値引き交渉は上手く進みません。
値引き交渉する際には、必要な交渉手段を理解しておかなければならないのです。
値引き交渉時に必要なのは
- 値引きしてもらいたい理由を決める
- 値引き可能な費用を探っておく
- 相見積もりを取る
- 希望の購入額は最終交渉まで言わない
- その販売店で購入する意思があるように見せる
の5つです。
1.値引きしてもらいたい理由を決める
まずはいくら値引きしてもらいたいのかをハッキリさせましょう。
最終的に購入価格を詰める時に、「この金額でないとローンが組めない」とか「この金額でないと支払いができない」など明確なものがあれば、相手も仕方ないかということにもなってきます。
値引きしてもらいたい理由がハッキリしていなければ、ただ安くしたいだけだと判断して値引きを渋ってきます。
値引きの目的がハッキリしていれば思い通りの値引きは得られなくとも、できるだけ対応してくれる可能性が高いのです。
2.値引き可能な費用を探っておく
値引き交渉で一番大事なのは値引きしてくれそうなものを絞っておくことです。
見積もりの内訳には値引き不可能なものと値引き可能なものがあります。
ですから、値引き可能なものには何があるかを見積もりが出た時点でピックアップしておきましょう。
見積の内容は大きく分ければ、車両代金と納車にかかる諸経費の2つです。
この中で値引きが可能なのが車両代金と下記3つの諸経費です。
- 車庫証明代行費用
- 納車費用
- 下取り費用
相場料金と比較して、どれくらいの値引きが受けられるのか必ず確認しておきましょう。
3.相見積もりを取る
値引き交渉で一番効果を発揮するのが他社見積もりです。
今や中古車を安く購入する手段として、複数社からの見積もりを取ることは定石化してきました。
相見積もりを取るメリットは下記の3つです。
- 一番安いところから購入できる
- 競争意識が生まれるので、見積も安くなる
- 値引き交渉時の材料として利用できる
相見積もりは購入金額の比較だけでなく、先程説明した諸経費の比較にも利用できます。
諸経費は販売店がある程度は自由に設定できるので、必ず価格差は出来るでしょう。
相見積もりを交渉材料として、優位に交渉を進めましょう。
4.希望の購入額は最終交渉まで言わない
中には見積もりが出る前から希望の購入価格を言ってしまう方もいますがこれは絶対にNGです。
その価格がまだまだ値引き可能だったとしても、それを知った販売店はそれ以上の値引きはしてくれません。
しかも他の見積りも出揃っておらず、自分の車の適正価格も判断できていない状態で希望価格を言ってしまうのは早急な行為です。
最終段階の交渉で「もう一声!」の最終値引きを勝ち取るためにとっておきましょう。
5.その販売店で購入する意思があるように見せる
その販売店で購入するつもりはなくても、その気持ちが相手に知られてしまうのはオススメできません。
販売店は購入してくれそうにない相手に真剣に対応しようとはしないからです。
最近は相見積もりのない商談は少ないことを承知ですから、「相見積りの社数稼ぎ」だと思われてしまうのです。
これでは折角いい金額が出る可能性があってもその芽を摘んでしまうことになります。
くれぐれもその販売店で購入する意思があるよう振舞うよう心がけましょう。
他店競合させると値引きは期待できる?
中古車に限らず、安く買い物をするのに一番効果的なのが他社競合です。
相見積りに近い事ですね。
「ここで購入したいのですが、他のところもほうが○○円ほど安いんです。なんとかなりませんか?」
と持ちかければ、相手は値引き可能な範囲までは頑張ってくれます。
中古車の場合も他社競合は値引きを引き出すには効果的な手段です。
複数社から事前に見積りを貰っておくと更に良いでしょう
そうすれば初回から期待できる見積りが出ますし、一番安いところの提示価格を交渉材料にして、その後の値引き交渉も優位に進めることができます。
しかし、値引きできる限度額が各社で違ってきます。
車種も同じで同程度の状態の中古車でも、各社で仕入れ値が違うからです。
よって、強引な値下げ交渉は販売店に悪印象を持たれてしまい、十分な値引きを引き出すことができません。
あまり他社見積りをチラつかせるような交渉はせず、あくまでもお願いする態度で臨むようにしましょう。
見積の諸費用には要注意!
先程も申しましたが、諸費用には販売店が自由に設定できる項目があります。
ですから、中にはそれを利用してとんでもない見積りを出す販売店もいるようです。
諸費用の相場に疎く、中古車購入も初心者という方なら「諸費用ってこんなに高いんだ」と騙されてしまうでしょう。
そんなん事にならないためにも、必ず複数社から見積もりを取ることをオススメします。
見積りを比較すればそんなトリックはすぐに見破れるでしょう。
諸費用が高く感じたら怪しい、ということをしっかり覚えておいて下さいね。
ポイントを押さえた中古車購入は失敗しない!
良心的な販売店に当たればいい買い物もできるでしょうが、とんでもない販売店に当たることも無きにしも非ずです。
本来ならもっと安く購入できた中古車を高い価格で購入していたと言う事にもなりかねません。
そうならないためにも、まずは交渉に臨む前に知っておくべきポイントをしっかりと押さえた上で、できるだけ多くの販売店から見積りを取って比較検討することが重要です。
これさえ行っておけば後で後悔するような中古車購入複数社は避けることが出来るでしょう。
販売店はできるだけ高く売って多くの利益を得ようとしています。
その点をよく理解して、優位な交渉を進めて下さいね。