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輸入車ミニバンVWシャランはどんなクルマ?特徴と魅力を解説!

輸入車では珍しいスライドドアと3列シートを備えたミニバンが、VWシャランです。

現行モデルの日本への導入は2011年で、シャランとしては2代目になります。

初代はフォードと共同開発されたモデルで1995年から15年間生産されましたが、国内販売は97年~99年の2年間です。

欧州ではピープルムーバーと呼ばれ、ヒンジドアを備える「7人乗りゴルフ」のトゥーランよりも一回り大きいモデルになります。

欧州車の場合、デリバリーバンなどの商用車をベースに開発されることも多いですが、シャランは国産ミニバンと同じく開発のベースは乗用車のプラットフォームです。

国産ミニバンとは一味違うシャランの魅力を徹底解説します。

VWシャランはどんなクルマ?

全長4,855mm×全幅1,910mm×全高1,730mm、ホイールベースは2,920mmのビッグサイズでトヨタ・アルファードより60mm短く、60mm広く、220mm低いディメンジョンです。

1.9m越えの全幅は日本の道路事情では厳しい大きさですが、腰高な日本のミニバンと違い安定感のあるフォルムを生み出し、実際の走行安定性にも寄与しています。

初代オデッセイにも似たサイドビューを持ち、乗用ミニバンとしては定番のシンプルなデザインです。

最近のギラギラした外観の国産ミニバンと比較すると物足りなく感じるかもしれませんが、無駄のないデザインは道具感があり、長く付き合えるスタイリングになります。

大柄なボディだが1.4リッターと可愛らしいエンジン

大柄なボディにも関わらず、パワーユニットはわずか1.4リッター直噴ターボのダウンサイジングエンジンです。

150psのパワーは平凡ですが、1,500rpmという低回転から2.5Lエンジン並みの25.5kgmのトルクを発生し1.8トンのボディを過不足なく走らせます。

アイドリングストップが付き、燃費も15.0km/Lと良好です。

駆動方式はFFのみ、2クラッチ式の6速DSGミッションはダイレクト感があり、パドルシフトでマニュアルミッションの様にシフトチェンジできます。

安全装備について

標準の安全装備は以下の通りです。

  • カーテンエアバッグやニーエアバックを含む9個のエアバッグ
  • レーダー方式のプリクラッシュブレーキ
  • フロント&リアのディスタンスコントロール
  • パーキングセンサー
  • ドライバー疲労検知システム
  • 追突された際に自動でブレーキをかけ多重事故を防ぐ「ポストコリジョンブレーキシステム

グレード別の装備として、

  • 渋滞などの低速域でも動作する前車追従式のアダプティブクルーズコントロール
  • カメラ方式のレーンキープアシスト
  • 後方死角検知機能やリアトラフィックアラート

などが装備されます。

オプションで2列目左右シートを一体型のチャイルドシートにも変更でき、専用のサイドヘッドレストと座面を下げれば通常シートとしても使用することが可能です。

発売後5年経過したシャランですが、装備は現代的にアップグレードされ古さは感じません。

グレードと価格表

ラインナップは、装備違いで3グレードが準備されています。

※グレードと価格、装備表※

グレード 価格 グレード別装備
トレンド ライン \3,600,000
  • ハロゲンヘッドライト
  • フロントフォグ
  • UVカットガラス
  • 電動格納ドアミラー
  • フルオートエアコン(左右、2列目独立調整式)
  • インフォテイメント(CD/MP3/ラジオ、Bluetoothオーディオ)
  • Car-Net
  • 本革ステアリング
コンフォートライン \3,979,000
  • リアビューカメラ
  • スマートエントリー
  • アダプティブクルーズコントロール
  • メイクアップミラー
  • シートバックテーブル
  • スポーツコンフォートシート
  • 運転席2Wayパワーシート
  • シートアンダートレイ
  • 16インチアルミホイール
ハイライン \4,679,000
  • パワーテールゲート
  • レーンアシスト
  • 後方死角検知機能
  • リアトラフィックアラート
  • エントリー&フットウェルランプ
  • ヒーテッドウォッシャーノズル
  • アルカンターラ&レザーシート
  • シートヒーター
  • 17インチアルミホイール

全車標準のインフォテイメントシステムは、コネクティビティ機能のApp-Connectを搭載。

MirrorLinkApple CarPlayAndroid Autoに対応し、スマートフォン上のナビゲーションなどのアプリケーションを車載器の画面上に表示し、音声で操作することが可能です。

通常の車載型ナビゲーションはコンフォートライン以上でオプション装着できます。

売れ筋はコンフォートライン

トレンドラインでも装備は十分ですが、バイキセノンヘッドライト、電動パノラマスライディングルーフなど装着できないオプションも多く、売れ筋はコンフォートラインです。

価格も400万円台が中心のアルファードやエルグランドと競合できる価格帯になります。

シャランの魅力を解説!

大型ボディの恩恵は、快適な居住性と荷物の運搬能力に使われています。

完全独立式シートのため2列目シートの中央も大人がしっかり座れ、3列目も小ぶりですが空間は広く快適です。

2列目、3列目と着座位置が上がるシアターレイアウトで、どの席でも見晴らしが良く窮屈さはありません。

7人が安全快適に移動するための基本的な部分がきちんとつくられています。

多様なシートアレンジや、フルフラットのためにシートのクッションを薄くする国産ミニバンとは考え方が違います。

2列目シートは3席が独立して前後スライド、3段階のリクライニングができ、3列目も2段階のリクライニングが可能です。

3列目のアクセスには、2列目シート左右を前倒ししますが、メモリー機構が付いているので元の位置に戻ります。

3列目への乗降性は悪くありませんが、国産ミニバンには必ずついているアシストグリップが装備されないのはマイナス点です。

インテリアも派手な加飾は無くシンプルですが、機能的で使いやすいデザインです。

両側電動スライドドアは全車標準装備で、ハイラインでは電動テールゲートも装備されます。

コンフォート以上には前席シート背面にシートバックテーブルが付き、カップホルダーも全席に準備され装備面でも不足はありません。

ラゲッジ容量もフル乗車で300Lの容量があり、床下収納できる3列目を倒すと711L2列目を倒し屋根まで使用すれば最大2,430Lにもなります。

※7人乗りの場合※

※5人乗りの場合※

2人乗車時の荷室はフルフラットになり、車中泊も可能です。

※後席、助手席も倒した場合の画像※

タイヤの内側に粘着性の高いシール層を配しパンクを防止する「モビリティタイヤ」を装備してスペアタイヤを廃したことも、広い室内の確保に貢献しています。

輸入車ミニバンではシートが取り外し式だったりと使い勝手が劣る部分がありましたが、シャランはワンタッチで倒す事ができ3列目は2列目のポジションに関係なく収納が可能です。

最新のMQBプラットフォームを使用するトゥーランとは異なり、1世代前のボディですがVWらしい剛性感があり、良く動くサスペンションのおかげでゆったりとした乗り心地です。

ロードノイズやエンジン音も良く抑えられて、上級ミニバンらしく静粛性の高い室内を実現しています。

ロングホイールベースで直進安定性にも優れ、高速道路でもふらつかないためストレスなくロングドライブが可能です。

背の高いミニバンの場合、キレの良いハンドリングは危険な挙動を招くため緩めのセッティングが施されますが、シャランの場合は正確性も高くシュアなハンドリング性能で、気持ちよくドライブできます。

柔らかい乗り心地を重視するため、コーナリング時のロールが大きく、揺すられ感の大きい国産ミニバンと異なり、しっかりとした足回りを感じるサスペンションセッティングです。

ミニバンではドライバーが「運転手」となり長時間我慢を強いられますが、シャランは1人のドライブでも愉しく運転できます。

まとめ

押し出しの強いエクステリア、ゴージャスな内装、子供が立って着替えられる高い室内など国産ミニバンには見栄えと居住性が求められますが、一方で移動手段としてのクルマの基本性能が物足りないモデルも少なくありません。

シャランは、7人全員が快適に長距離移動できることを最も大切にしています。

家族や仲間とのドライブや、キャンプなどのレジャーに行く機会が多い人にはミニバンの積載能力は大きな魅力です。

また、移動時間の疲労が少ないシャランは、到着してからもアクティブに活動できます。

安全性能も高く、インフォテイメントなどの快適装備も国産車レベルです。

広い全幅には運転の慣れが必要で、スタイルも地味ですが、それを補って余りある魅力がシャランにはあります。

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